雑記

【実例紹介】ZEH住宅・太陽光発電のメリット・デメリット

2025年2月25日

最近では金利の上昇が立て続けに発表されていて住宅ローンの変動金利にも影響が出始めていますが、それでも私の住んでいるエリアは新築住宅がガンガン建てられています。

建てるのは決まっているけど土地がなくて話が進まない人が多数おり、人気エリアで土地の分譲があると抽選ですぐに埋まるような状態。

賃貸vs一戸建て論争は有名な話ですが地方においては、実家を出て家を建てて一人前という風潮が根強く残ってるように思える。

これからも家を建てる人はたくさんいる中で、太陽光パネルを搭載するか否か検討する人も多いでしょう。

私は太陽光パネルを乗せており7年ほど経過したので、実例を挙げその実態をお見せします。

導入した経緯

当時ハウスメーカーで建てるところまでは決まっていたが「タマホーム」と「アイフルホーム」の2社で迷っていた。

結果アイフルホームで建てたのだが今になってはあの炎上を見てタマホームで建てなくて良かったなと思う。

それはさておき決め手になったのは希望の予算に収めつつ「ZEH住宅」にするという提案を受けたのことだ。

ZEH住宅とはめっちゃ簡潔まとめると断熱性の高い家

室温を一定に保ちやすいので光熱費を抑えられ、夏は涼しく、冬は暖かいですよというものである。

予算内で高性能な家にできるならと思い、資料を見せられ妻と相談し決めた。

正直よくわかってなかったしほぼメリットしか説明されなかったように思う。妻はほんとに大丈夫なの?と懐疑的だった。

消費税増税の瀬戸際あたりで「~までに着工できれば今の税率でいけます。」と言われていたこともあって踏み切ってしまった。

カタログスペック上のメリット

ZEH住宅にする・太陽光パネルを採用することによるカタログスペック上のメリットをまず確認する。

  1. 高い断熱効果で光熱費を安く抑えることができる。
  2. 売電で得た収益で太陽光パネルの料金を回収できる。
  3. 太陽光パネル搭載費用を売電収益で回収した後はそのまま+売電or利用できる。

省エネポータルサイトという公式で上げているメリットとハウスメーカーの営業が上げてきて搭載メリットがこれらになる。

そしてこれから家を建てようと考えている人が本当かと疑問に思っている部分。

実際に7年住んだ私が実体験を持ってどうなのか解説していく。

高い断熱効果

これは実際私が過去に住んできた環境との比較になる。

住宅展示場の吹き抜け構造で営業が「これエアコン1台しか使ってなくてこの暖かさなんですよ!」こんな説明を受けたことないだろうか。

そういった一時だけ・ランニングコストが不明瞭なものとの比較ではなく、春夏秋冬1年以上体験してきたものとの比較である。

私が住んできた物件環境

  1. 実家(一般的な木造築25年)
  2. アパート(3階建ての2階左右上下真ん中の部屋築20年)
  3. 現在のハウスメーカー注文住宅(ZEH仕様築7年)

1・実家との比較

1月に7年ぶりに実家に泊まる機会があったのだが、めっちゃ寒い。暖房を使っている部屋が暖かいのは当たり前だがそうでない場所の寒さが段違い。

今どきの家の設計だと廊下がないものが多いが古い家は廊下で分かれている構造が多く特に風呂場の脱衣所はガタガタいうほど寒い。外よりマシぐらいの寒さ。

最近の家はZEH関係なく家の空気を循環させる仕組みもあるので2階でも寒いは寒いけどここまで差が大きくなかった。

実家を出るまで使っていたベッドがそのままなので寝ようと思ったがこれまた寒い。

次は何かというと窓から入ってくる冷気が凄まじい。

私の家は2重ガラスになっており断熱性が高くなっているがそれでも窓際にいると隙間から冷気が入ってくる。

2重ガラスでも入ってくるわけで古い1枚ガラスはそれ以上に寒い。

実家にいた頃、冬場は窓が結露してびちゃびちゃになってカビが生えて苦労していたのを思い出したが2重ガラスは一切結露しないので技術の進化を感じる。

断熱効果の差は大きく感じた。

2.アパートとの比較

空気の逃げ道がベランダ側の窓と玄関しかなく、エアコンの空気が逃げらないし上下左右の部屋からも冷えた熱・温められた熱がくることで1年中快適な温度で過ごせた記憶がある。

外気と隣接する部分が物理的に少ない方が影響を受けないのは当たり前ではあるが凄まじい効果を体感。

断熱効果で言えば今の家より絶対的に高い。

売電収益で太陽光パネル設置費用を回収できるのか?

営業が推していたポイントだったが私の実際のデータを見て確認してみよう。

パネル本体+設置費用2,100,000円
返済期間10年
月々の返済月17,500円
金利0%
売電単価(1kwh)28円

まず↑がパネル諸々情報

金利をハウスメーカー側で負担してくれるというその分どっかで帳尻合わせられてるのか怪しいが破格の設定である。

17,500×12か月=210,000円

1年の売電合計がこれに近ければ納得いくだろう。

このデータを見てどう判断するかは人それぞれだろうが私はウソじゃねえかよ・・・と思った。

年度ごとにバラつきがあるのは理解できるけど、一回も支払いを上回ったことがない。下振れたことはあっても上振れたことはない。

売電単価が28円でこれなので、今だと16円ぐらいまで下がっているようなので相殺するのは不可能だろう。

太陽光パネル搭載費用を売電収益で回収した後はそのまま+収益になる

10年過ぎると売電単価は下がって電力会社によるが10円前後に下がることになる。そうなると売電するより自家消費した方がお得になる。

もちろん単純計算だと費用回収後はどこまでもプラスだが、劣化・故障・寿命の問題が出ててくる。

6年使用した発電量のデータを見る限り、直近の2024年で3年前の2021年の発電量と同等に発電しているので著しい劣化・故障は見られない。

パネルの寿命は20~30年と言われているが一般家庭住宅に太陽光パネルを搭載するようになったのはまだ最近のことで実際寿命はわからない。

調べると30年で3,000,000円ほどの経済メリットがあると試算しているサイトがあるが30年後もう一度パネルを交換するor撤去する費用を考えると、もっと低くなるだろう。

蓄電池は必要なのか

パネルとセットで勧められるのが蓄電池だが個人的にはおすすめしていない。メリットはもちろんたくさんあって有用なのだが単純に高い。

価格は安くて1,000,000円高いと8,000,000円ぐらいと幅はあるが保証が短い。大体10年で長くて15年。

でもパネルの寿命が20~30年あるのに蓄電池の保証が半分しかないのはバランスが取れてない。もちろんそれ以上使えることのほうが多いのだろうがこの値段の商品が保証切れて1年後で壊れましたなんてことだと笑えない。

雪の地域は注意

雪の積もる地域だと屋根に雪止めを付けて雪が落ちてこないようにするのが一般的だが、パネルをのせるとそれができなくなる。

パネルに積もった雪はある程度積もると重さで勝手に落ちてくる。隣接する他人の家に落ちないように自分の敷地に屋根を傾けることになるが

そうなると敷地の庭に落とすことになってその場所には何も置けなくなるし子どもが庭で遊ぶ際には注意が必要だ。

補助金関連

国が推している政策になるのでZEH補助金なるものが存在している。装備モリモリにすると補助金もたくさんもらえるけど住宅本体の値段も上がる。

私は国から70万と市から8万の補助がもらえた。

申請はハウスメーカーの方で行われるので用意された書類にハンコを押すぐらいしかやることがなくてボンとお金が入るので素晴らしい。

太陽光パネルは別になくてもいい

ZEH住宅は快適性があがっていいと思うが、太陽光パネルは上記のメリットとデメリット・将来性を加味して各々で判断するものになる。

ZEH住宅にしようとすると窓や断熱材をグレードの高いやつにする必要があって費用も上がる上にパネル初期費用もなかなか高いし、将来性を見ても不明瞭な部分が多くメリットがそこまで高いと感じないので余裕のある人だけにしかおすすめはしない。

私の会社で太陽光パネルを設置している人は少数で、同じ区画の分譲だと半々ぐらい。付けなかった理由を聞くと故障・メンテナンス・費用面を考慮した結果だった。

圧倒的メリット・デメリットどちらもないので、天秤にかけてどちらに傾くかで決まる程度のものだと思う。

  • この記事を書いた人

ぺろり

当ブログでは、高配当株を中心した
実績・体験を元に情報発信しています
高配当株投資にご興味のある方はぜひ
その他アプリ・ガジェット・雑記など

-雑記