NISAが世間的に広まり、不労所得の配当金目当てに投資を始めた人も多いと思う。いわゆる高配当株。
これをメインに投資をしていくと配当金が年間でいくら入ってくるのか。どの株からどのくらい入ってくるのかなど情報を整理・管理する必要性が出てくるはずだ。
そうなった時の選択肢として上がるのは「配当管理」と「配当キング」実用的なのはこの二つしかない。
この二つを並行して使ってみたレビューをお届けする。
なお課金はしていないので無課金で使えるものに限ったレビューになる。
性能面・機能面においてほぼ同じ
配当管理のほうが早くリリースされ配当キングが後発なのだが明らかにデザインが似ている。他のデザインがあるのかと言われると思いつかないがここで差別化を図るのは難しいぐらい似ている。
年間配当金の総額・税引前・税引き後


円グラフのセクター割合・銘柄割合


月別チャートの支払い月・権利月


次にそれぞれに独自機能を紹介する。
配当管理の機能
資産推移が線グラフで見ることができる。
だが無課金だと1週間の推移しか見れないので使い物にはならない。1ヶ月・3ヶ月・1年と表示を切り替えるようにするには課金が必要。
データとしては参考にもならないので課金させるために1週間のみを見れるようにしているんだと思われる。

配当キングの機能
- 配当金TOP30までのツリーマップを見ることができる
円グラフと情報自体は同じだが銘柄の数が多い場合はツリーマップのほうが見やすくなるので個別株を多く買っている人には嬉しいポイントである。

- 月別チャートで詳細なデータが表示される
配当管理だと配当額だけの表示だが、配当キングでは「割合・年利」のデータがある。

課金の内容
- 配当管理

月額280円と安くはあるが中身を見ると価値は薄い。
広告は5分程度使用していると強制的に広告が流れる仕組みになっているが我慢できないほどではないし、我慢できない人はアプリを再起動すれば元通り使える。
資産推移は期間が1年と短いし配当金を管理するという目的がメインでありその副産物を課金しないと見れないのであれば必要ではない。
- 配当キング
月額360円 価格は配当管理より80円高いが特典は多く8項目あるがほとんど無課金のままで問題ない。
開発者として推しているのが「配当金・資産推移」のようだ。グラフにすることでモチベーションアップと書いてあるが私も投資という長期に渡って続けていく行動には必要な要素だと思う。
配当管理と違い資産と配当金の推移が確認できるようになる。アプリ内でもこの項目だけ別にページがあって詳しく解説しており、ここで配当管理との大きな差別化を狙っているのを感じられる。
この部分は私はExcelにて管理し可視化しているのだがそういった類が得意ではない・アプリで一本化して管理したいという人はいいかもしれない。
[欠点]どちらも手入力
これはどちらにも当てはまることだが株の情報を全て手入力する以外の選択肢が存在しない。証券口座と連携できないのでデータ流失の心配がないとも言えるのだが膨大な種類の銘柄を保有している人にはかなりの手間。
意図的にしないのかハードルが高くできないのかは不明だがこれができたら絶対にそちらの圧勝。後発の配当キングを発見してから暫く試す気にならなかった理由でもある。
結論:現時点では「配当キング」
配当管理が配当キングを上回っている部分がない。課金したとしても、無課金の配当キングのほうがいいと思う。
だが配当管理を使っている人が配当キングに乗り換えるほどでもない。結局は最初に書いた通り性能面・機能面でほぼかわらないからだ。
「現時点では」と付けたのは、配当キングがリリースされてから配当管理は使い勝手が急激によくなった。前まで課金しないと見れない使えてない部分が多くあったが、配当キングがそれを悉く無課金で使えたからだ。
競争相手が現れたことでユーザーにとってはよい方向へと流れているのでこの先どちらが上回るかはわからない。
無課金で証券口座連携できて、米国株配当金にも対応できるアプリがあったら覇権を取れること間違いなし。期待したいところである。