2026年10月14日、日経平均株価は前日比33円23銭安(0.05%安)の6万7744円29銭で、5日続落しました。下げ幅だけを見ると小さな動きですが、TOPIX(東証株価指数)は0.34%安で、東証プライム市場では値下がりが889銘柄と全体の6割近くを占めています。
結論から書くと、この日は高配当株の多い業種にとって弱い一日でした。銀行業はマイナス2.61%で東証33業種の下落率トップ、保険業や医薬品も下げています。日経平均の下げが小さかったのは、ファーストリテイリング1銘柄が約166円押し上げたことが大きく、「日経平均がほぼ横ばい=高配当株も落ち着いていた」とは言えない日でした。
私はイオンを300株、IDOMを100株保有しています。イオンは普段の食料品購入で受けるキャッシュバック優待、IDOMは配当と株主優待に魅力を感じて購入しました。
この記事では、10月14日の値動きを日経平均・TOPIX・業種別に分けて整理し、銀行株の下げ、イオンの決算の中身、日経平均が上げから下げに転じた流れを確認したうえで、高配当株を持つ立場で何を見ればよいかをまとめます。
結論:日経平均の小さな下げの裏で、銀行・保険など高配当株の多い業種が下げた
| 項目 | 10月14日 | 前日比 |
|---|
| 日経平均株価 | 67,744.29円 | −33.23円(−0.05%) |
| TOPIX | 4,096.78ポイント | −13.89ポイント(−0.34%) |
| 東証プライムの値下がり銘柄数 | 889銘柄(TBLアドバイザリーは892銘柄) | 全体の6割近く |
| 東証プライムの売買代金 | 概算7兆4,507億円 | — |
※値上がり・値下がり銘柄数は株探で602・889、TBLアドバイザリーで604・892と、集計時点によって差があります。フィスコは値下がり銘柄の割合を57.4%と伝えています。
変化率で比べると、日経平均はマイナス0.049%、TOPIXはマイナス0.338%で、TOPIXのほうが0.289ポイント大きく下げました。日経平均は225銘柄の株価をもとに計算するため、株価の高い一部の銘柄の動きが指数全体に大きく影響します。この日のように「一部の値がさ株が大きく上げ、ほかの多くは下げた」日は、日経平均の下げが小さく見えやすくなります。
日経平均は一時600円超上げてから下げに転じた
ASMLの決算発表のあとに半導体株が売られた
フィスコによると、日経平均は前日までの4日続落で2900円あまり下げた反動から買いが先行し、164円71銭高の6万7942円23銭で取引を始めました。TBLアドバイザリーによると高値は6万8408円14銭で、上げ幅は一時600円を超えています。
流れが変わったのは午後です。日本経済新聞によると、オランダの半導体製造装置大手ASMLホールディングが日本時間14時ごろに2026年7〜9月期の決算を発表した後、半導体関連の一角に売りが膨らみ、日経平均は下落に転じました。
ASMLの発表では、7〜9月期の売上高は117億ユーロ、純利益は50億ユーロで、2026年通年の売上高見通しは440億〜450億ユーロです。数字だけを見ると悪い決算には見えませんが、なぜ発表後に売られたのかは、10月14日夜の時点の報道でははっきり確かめられませんでした。理由を決めつけず、続報を待ちたいところです。
寄与度で見た上げと下げ
寄与度は、各銘柄の値動きが日経平均を何円動かしたかを示す数字です。フィスコの集計による10月14日の主な寄与度は次のとおりです。
| 銘柄 | 日経平均への寄与度 |
|---|
| ファーストリテイリング | +165.86円 |
| ソフトバンクグループ | +33.17円 |
| 東京エレクトロン | −159.28円 |
| オリンパス | −36.88円 |
| キオクシアホールディングス | −34.69円 |
※寄与度はフィスコの集計(財経新聞・株探・TBLアドバイザリーで照合)。
ファーストリテイリングの終値は7万5840円(2050円高)で、前日の2010円高に続いて上げました。東京エレクトロンは1万1240円(315円安)です。
日経平均の前日比マイナス33.23円から、ファーストリテイリングの寄与度プラス165.86円を差し引くと、残りはマイナス199.09円になります。寄与度を単純に差し引いただけの計算で、実際の指数の値ではありませんが、この日の日経平均の小さな下げが、1銘柄の上げに支えられていたことは数字で確認できます。
銀行株は2.61%安で33業種の最下位
高配当株の多い業種の騰落率
10月14日は東証33業種のうち14業種が上昇、19業種が下落しました。高配当株が多い業種の騰落率は次のとおりです。
| 業種 | 10月14日の騰落率 |
|---|
| 銀行業 | −2.61% |
| 医薬品 | −1.37% |
| 保険業 | −0.81% |
| 電気・ガス業 | +0.06% |
| 卸売業(商社を含む) | +0.90% |
※トレーダーズ・ウェブ・松井証券の業種別騰落率(2026年10月14日)。
下落率の上位は銀行業(−2.61%)、証券・商品先物取引業(−2.50%)、精密機器(−2.00%)で、金融株の下げが目立ちました。上昇率の上位は石油・石炭製品(+1.12%)、その他製品(+0.98%)、非鉄金属(+0.92%)です。
前日の反発を打ち消した下げ
銀行業は10月13日にプラス2.13%と反発していましたが、14日はそれを上回るマイナス2.61%で反落しました。10月7日からの5営業日の業種別騰落率を掛け合わせると、約6.9%の下落になります(業種別騰落率からの計算)。
下げの背景として確認できたこと
下げの理由を一つに決める材料は、10月14日夜の時点ではそろっていません。確認できた事実は次の2つです。
- 前日の米国でも銀行株が下げた。 フィスコによると、10月13日の米国市場は業種別で銀行が下落しました。株探によると、7〜9月期決算を発表したシティグループは5.60%安、ウェルズ・ファーゴは3.10%安で取引を終えています。
- 日本の長期金利は下がってきている。 財務省の国債金利情報によると、10年国債の利回りは10月7日の3.111%から、13日は3.019%に下がりました(14日の値は10月14日20時時点で未掲載)。
ここからは分析です。一般に、金利が下がると銀行の貸出の利ざやには逆風と見られやすく、銀行株の売り材料として意識されることがあります。ただ、この日の下げがどの要因によるものかは断定できません。
イオンは6%安、中間期は増益でもGMS事業は営業赤字
2026年10月14日の業種別騰落とイオン株。出典は図中に記載。 スマホでは画像をタップすると拡大表示できます。株価の動き
イオンの株価は1125.5円で、前日比74.5円安(6.21%安)でした。日本経済新聞は、取引時間中に株式分割考慮ベースで約2年2カ月ぶりの安値を付けたと伝えています。
決算の中身
10月13日に開示された決算短信によると、2027年2月期の中間期(2026年3〜8月)の連結決算は、営業収益が5兆9041億円(前年同期比13.8%増)、営業利益が1307億43百万円(同10.7%増)でした。通期の営業利益予想3400億円は修正していません。
一方、株探とフィスコは、直近3カ月(6〜8月期)の営業利益が前年同期より減り、市場予想も下回ったと伝えています。会社の決算補足資料によると、総合スーパーのGMS事業は3〜8月で126億31百万円の営業赤字(前年同期は2億25百万円の赤字)でした。中間期全体では増益でも、事業ごとに見ると苦しい部分があったことが分かります。
私は株式分割前からイオンを保有しており、現在は300株、取得単価は916円です。普段の食料品をイオンで購入するため、キャッシュバック優待を目的に買いました。なお、916円が分割調整前後のどちらの取得単価を指すかは確認できていないため、この記事では換算や損益計算はしていません。
配当
決算短信によると、中間配当は1株7.50円(普通配当7円+記念配当0.50円)、年間配当予想は15円で、予想の修正はありません。年間配当予想15円を10月14日の株価1125.5円で割ると、配当利回りは約1.33%です。
米国株・金利・為替
| 項目 | 値 | 前回比 |
|---|
| ダウ工業株30種平均(10月13日) | 51,670.10ドル | −180.45ドル(4日ぶり反落) |
| ナスダック総合株価指数(10月13日) | 27,204.38 | −41.52(続落) |
| S&P500種株価指数(10月13日) | 7,805.45 | −1.79 |
| 米10年国債利回り(米財務省、10月13日) | 5.21% | 10月9日は5.24% |
| ドル円(日本銀行、10月14日17時) | 158円34〜35銭 | 13日17時から0.13円の円安・ドル高 |
株探によると、10月13日の米国市場ではメモリー株の下げが目立ち、マイクロンは3.62%安でした。中国の長鑫存儲技術(CXMT)が性能を高めた新型半導体を投入する計画を示したことも売り材料になったと伝えられています。
私の保有銘柄では
イオン:前述のとおり300株を保有し、普段の食料品購入で受けるキャッシュバック優待を購入理由の一つにしています。
IDOMで感じた反省
IDOMは100株を取得単価1,380円で保有しています。配当と株主優待に魅力を感じて買いましたが、今振り返ると優待に惹かれ過ぎた面があり、現時点では失敗だったと感じています。これは会社開示とは別の、私自身の評価です。
IDOMが発表した事実
IDOMの年間配当予想の修正。会社開示をもとに作成。 スマホでは画像をタップすると拡大表示できます。IDOMは2027年2月期の年間配当予想を42.43円から31.38円へ引き下げました。さらに、現行の汎用デジタルギフトによる株主優待制度は、2027年8月末日時点の対象株主への進呈(2027年11月予定)を最後に運用を終了します。見直し後の具体的な優待制度は2027年4月に公表予定です。現行制度の終了は決まっていますが、株主優待そのものを完全に廃止するとまでは公表されていません。
IDOMの現行デジタルギフト優待の終了時期と見直し予定。会社開示をもとに作成。 スマホでは画像をタップすると拡大表示できます。10月15日のIDOMのアナリスト・機関投資家向け決算説明会を確認した後、独立した解説記事を完成させる予定です。本日のデイリー記事では概要にとどめ、詳しい分析は明日の記事で扱います。
高配当株を持つ立場で確認したいこと
ここからは、この日の数字から読み取れる確認点の整理です。売買をすすめるものではありません。
- 日経平均の小さな下げで安心しない。 TOPIXと値上がり・値下がり銘柄数を一緒に見ると、下げが広がっていたかどうかが分かります。10月14日は日経平均が0.05%安でも、値下がりは6割近くでした。
- 業種の動きは数日単位で見る。 銀行業は13日に上げ、14日に下げました。1日の上げ下げだけで流れが変わったとは言い切れません。
- 決算は全体と事業ごとの両方を見る。 イオンは中間期全体では増益でしたが、GMS事業は営業赤字でした。株価の反応を理解するには、事業ごとの利益まで確認するのが近道です。
- 配当は株価ではなく会社の利益と方針で決まる。 株価の上げ下げで配当の方針が変わるわけではないので、決算や会社の開示で確認するのが基本です。
今後の予定
| 日付 | 予定 |
|---|
| 10月14日(米国時間8時30分) | 米国の9月の消費者物価指数(CPI) |
| 10月15日 | 台湾TSMCの7〜9月期決算説明会、内閣府の機械受注統計(8月分) |
| 10月15日 | IDOMのアナリスト・機関投資家向け決算説明会(WEB中継) |
| 10月27日・28日 | 米連邦公開市場委員会(FOMC) |
| 10月29日・30日 | 日銀の金融政策決定会合 |
米国の物価の数字は米国の金利の見方に、TSMCの決算は半導体株の受け止め方に関わります。金利が上がる方向に戻れば、銀行株の見方も変わりやすいため、物価と金利の動きをセットで確認したいところです。
まとめ
- 10月14日の日経平均は33円23銭安で5日続落しましたが、TOPIXは0.34%安で、東証プライムの6割近くが値下がりしました。
- 日経平均は一時600円超上げたものの、ASMLの決算発表後に半導体関連株が売られ、下げに転じました。
- 銀行業はマイナス2.61%で33業種の最下位。前日の米国でも銀行株が下げ、日本の長期金利は下がってきていますが、下げの理由は断定できません。
- イオンは6.21%安。中間期の営業利益は10.7%増でしたが、GMS事業は約126億円の営業赤字でした。
- 私はイオン300株とIDOM100株を保有しています。IDOMは配当と優待を魅力に買いましたが、優待に惹かれ過ぎたという反省があり、現時点では失敗だったと評価しています。詳しい分析は10月15日の決算説明会後に独立記事で整理します。
出典・参考
- 日本経済新聞「日経平均終値33円安、堅調「M7」が支え 先物主導で下げに転じる」 リンク
- フィスコ(財経新聞配信)「日経平均大引け:前日比33.23円安の67744.29円」 リンク
- 株探「日経平均14日大引け=5日続落、33円安の6万7744円」 リンク
- OANDA証券「日経平均サマリー(14日)」 リンク
- 世界一やさしい投資の学校(TBLアドバイザリー)「ASML決算で600円高が消え、金利3%割れで銀行2.6%安|日経平均の概況【10月14日】」 リンク
- フィスコ(財経新聞配信)「日経平均は5日続落、買い先行もマイナス圏に転落」 リンク
- ASML Holding N.V.(米SEC提出 Form 6-K)「ASML reports €11.7 billion total net sales and €5.0 billion net income in Q3 2026」 リンク
- フィスコ(財経新聞配信)「日経平均寄与度ランキング(大引け)~日経平均は小幅続落、東エレクが約159円分押し下げ」 リンク
- Yahoo!ファイナンス「(株)ファーストリテイリング【9983】:株価・株式情報」 リンク
- フィスコ(財経新聞配信)「日経平均寄与度ランキング(大引け)~日経平均は大幅続落、東エレクが約450円分押し下げ」 リンク
- トレーダーズ・ウェブ「業種別ランキング(東証33業種・2026年10月14日)」 リンク
- 松井証券「業種別株式ランキング 値上がり率(2026/10/14 15:30)」 リンク
- 松井証券「業種別株式ランキング 値下がり率(2026/10/14 15:30)」 リンク
- フィスコ(財経新聞配信)「13日のNY市場は下落」 リンク
- 株探(MINKABU PRESS)「ダウ平均、ナスダックとも下落 メモリー株の下げ目立つ 米大手銀の決算始まる=米国株概況」 リンク
- 財務省「国債金利情報(ヒストリカルデータ jgbcm.csv)」 リンク
- フィスコ(株探配信)「イオン---大幅続落、6-8月期営業利益は市場予想を下振れ」 リンク
- 日本経済新聞「イオン株6%安 3〜8月、総合スーパー営業赤字(14日の株式市場)」 リンク
- 日本経済新聞「イオンの株価2年2カ月ぶり安値 3~8月、総合スーパー営業赤字」 リンク
- イオン(TDnet)「2027年2月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)」 リンク
- 株探「イオンは続落し年初来安値更新、直近の6~8月期営業益が10%減」 リンク
- イオン(TDnet)「2027年2月期 第2四半期(中間期)決算補足資料(第102期)」 リンク
- AP通信(WTOP配信)「How major US stock indexes fared Tuesday 10/13/2026」 リンク
- 米財務省「Daily Treasury Par Yield Curve Rates(2026年10月)」 リンク
- U.S. Department of the Treasury「Daily Treasury Par Yield Curve Rates (2026)」 リンク
- 日本銀行「外国為替市況(2026年10月14日)」 リンク
- 米労働統計局(BLS)「Schedule of Releases for the Consumer Price Index」 リンク
- TSMC「Financial Calendar」 リンク
- 政府統計の総合窓口(e-Stat)「公表予定:機械受注統計調査(内閣府)」 リンク
- 米連邦準備制度理事会(FRB)「Meeting calendars and information(2026 FOMC Meetings)」 リンク
- 日本銀行「金融政策決定会合の運営(開催日程)」 リンク
IDOMに関する追加出典
- IDOM「剰余金の配当(中間配当)及び期末配当予想の修正に関するお知らせ」 リンク
- IDOM「IRスケジュール」 リンク
本記事は、個人の投資実績と判断を記録したもので、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資判断は、ご自身の責任で行ってください。
この記事の前提
本記事は、筆者が実際に行っている高配当株投資、配当金管理、株主優待利用の記録をもとに作成しています。記事内の数値や見解は、公開日または最終更新日時点の情報です。
出典・確認日
配当金や保有状況は、証券口座の入金履歴、資産管理シート、企業IR・公式資料などを確認して整理しています。確認日:2026年10月14日
投資助言ではありません
本記事は特定の銘柄の購入・売却を推奨するものではありません。投資判断は、ご自身のリスク許容度や資産状況を踏まえて行ってください。
運営者や情報の扱い方については、運営者情報、編集方針・情報の出典、プライバシーポリシー、お問い合わせをご確認ください。
投資ニュース解説
日経平均は5日続落、銀行株・イオンが下落|2026年10月14日の日本株
2026年10月14日、日経平均株価は前日比33円23銭安(0.05%安)の6万7744円29銭で、5日続落しました。下げ幅だけを見ると小さな動きですが、TOPIX(東証株価指数)は0.34%安で、東証プライム市場では値下がりが889銘柄と全体の6割近くを占めています。
結論から書くと、この日は高配当株の多い業種にとって弱い一日でした。銀行業はマイナス2.61%で東証33業種の下落率トップ、保険業や医薬品も下げています。日経平均の下げが小さかったのは、ファーストリテイリング1銘柄が約166円押し上げたことが大きく、「日経平均がほぼ横ばい=高配当株も落ち着いていた」とは言えない日でした。
私はイオンを300株、IDOMを100株保有しています。イオンは普段の食料品購入で受けるキャッシュバック優待、IDOMは配当と株主優待に魅力を感じて購入しました。
この記事では、10月14日の値動きを日経平均・TOPIX・業種別に分けて整理し、銀行株の下げ、イオンの決算の中身、日経平均が上げから下げに転じた流れを確認したうえで、高配当株を持つ立場で何を見ればよいかをまとめます。
結論:日経平均の小さな下げの裏で、銀行・保険など高配当株の多い業種が下げた
※値上がり・値下がり銘柄数は株探で602・889、TBLアドバイザリーで604・892と、集計時点によって差があります。フィスコは値下がり銘柄の割合を57.4%と伝えています。
変化率で比べると、日経平均はマイナス0.049%、TOPIXはマイナス0.338%で、TOPIXのほうが0.289ポイント大きく下げました。日経平均は225銘柄の株価をもとに計算するため、株価の高い一部の銘柄の動きが指数全体に大きく影響します。この日のように「一部の値がさ株が大きく上げ、ほかの多くは下げた」日は、日経平均の下げが小さく見えやすくなります。
日経平均は一時600円超上げてから下げに転じた
ASMLの決算発表のあとに半導体株が売られた
フィスコによると、日経平均は前日までの4日続落で2900円あまり下げた反動から買いが先行し、164円71銭高の6万7942円23銭で取引を始めました。TBLアドバイザリーによると高値は6万8408円14銭で、上げ幅は一時600円を超えています。
流れが変わったのは午後です。日本経済新聞によると、オランダの半導体製造装置大手ASMLホールディングが日本時間14時ごろに2026年7〜9月期の決算を発表した後、半導体関連の一角に売りが膨らみ、日経平均は下落に転じました。
ASMLの発表では、7〜9月期の売上高は117億ユーロ、純利益は50億ユーロで、2026年通年の売上高見通しは440億〜450億ユーロです。数字だけを見ると悪い決算には見えませんが、なぜ発表後に売られたのかは、10月14日夜の時点の報道でははっきり確かめられませんでした。理由を決めつけず、続報を待ちたいところです。
寄与度で見た上げと下げ
寄与度は、各銘柄の値動きが日経平均を何円動かしたかを示す数字です。フィスコの集計による10月14日の主な寄与度は次のとおりです。
※寄与度はフィスコの集計(財経新聞・株探・TBLアドバイザリーで照合)。
ファーストリテイリングの終値は7万5840円(2050円高)で、前日の2010円高に続いて上げました。東京エレクトロンは1万1240円(315円安)です。
日経平均の前日比マイナス33.23円から、ファーストリテイリングの寄与度プラス165.86円を差し引くと、残りはマイナス199.09円になります。寄与度を単純に差し引いただけの計算で、実際の指数の値ではありませんが、この日の日経平均の小さな下げが、1銘柄の上げに支えられていたことは数字で確認できます。
銀行株は2.61%安で33業種の最下位
高配当株の多い業種の騰落率
10月14日は東証33業種のうち14業種が上昇、19業種が下落しました。高配当株が多い業種の騰落率は次のとおりです。
※トレーダーズ・ウェブ・松井証券の業種別騰落率(2026年10月14日)。
下落率の上位は銀行業(−2.61%)、証券・商品先物取引業(−2.50%)、精密機器(−2.00%)で、金融株の下げが目立ちました。上昇率の上位は石油・石炭製品(+1.12%)、その他製品(+0.98%)、非鉄金属(+0.92%)です。
前日の反発を打ち消した下げ
銀行業は10月13日にプラス2.13%と反発していましたが、14日はそれを上回るマイナス2.61%で反落しました。10月7日からの5営業日の業種別騰落率を掛け合わせると、約6.9%の下落になります(業種別騰落率からの計算)。
下げの背景として確認できたこと
下げの理由を一つに決める材料は、10月14日夜の時点ではそろっていません。確認できた事実は次の2つです。
ここからは分析です。一般に、金利が下がると銀行の貸出の利ざやには逆風と見られやすく、銀行株の売り材料として意識されることがあります。ただ、この日の下げがどの要因によるものかは断定できません。
イオンは6%安、中間期は増益でもGMS事業は営業赤字
株価の動き
イオンの株価は1125.5円で、前日比74.5円安(6.21%安)でした。日本経済新聞は、取引時間中に株式分割考慮ベースで約2年2カ月ぶりの安値を付けたと伝えています。
決算の中身
10月13日に開示された決算短信によると、2027年2月期の中間期(2026年3〜8月)の連結決算は、営業収益が5兆9041億円(前年同期比13.8%増)、営業利益が1307億43百万円(同10.7%増)でした。通期の営業利益予想3400億円は修正していません。
一方、株探とフィスコは、直近3カ月(6〜8月期)の営業利益が前年同期より減り、市場予想も下回ったと伝えています。会社の決算補足資料によると、総合スーパーのGMS事業は3〜8月で126億31百万円の営業赤字(前年同期は2億25百万円の赤字)でした。中間期全体では増益でも、事業ごとに見ると苦しい部分があったことが分かります。
私は株式分割前からイオンを保有しており、現在は300株、取得単価は916円です。普段の食料品をイオンで購入するため、キャッシュバック優待を目的に買いました。なお、916円が分割調整前後のどちらの取得単価を指すかは確認できていないため、この記事では換算や損益計算はしていません。
配当
決算短信によると、中間配当は1株7.50円(普通配当7円+記念配当0.50円)、年間配当予想は15円で、予想の修正はありません。年間配当予想15円を10月14日の株価1125.5円で割ると、配当利回りは約1.33%です。
米国株・金利・為替
株探によると、10月13日の米国市場ではメモリー株の下げが目立ち、マイクロンは3.62%安でした。中国の長鑫存儲技術(CXMT)が性能を高めた新型半導体を投入する計画を示したことも売り材料になったと伝えられています。
私の保有銘柄では
イオン:前述のとおり300株を保有し、普段の食料品購入で受けるキャッシュバック優待を購入理由の一つにしています。
IDOMで感じた反省
IDOMは100株を取得単価1,380円で保有しています。配当と株主優待に魅力を感じて買いましたが、今振り返ると優待に惹かれ過ぎた面があり、現時点では失敗だったと感じています。これは会社開示とは別の、私自身の評価です。
IDOMが発表した事実
IDOMは2027年2月期の年間配当予想を42.43円から31.38円へ引き下げました。さらに、現行の汎用デジタルギフトによる株主優待制度は、2027年8月末日時点の対象株主への進呈(2027年11月予定)を最後に運用を終了します。見直し後の具体的な優待制度は2027年4月に公表予定です。現行制度の終了は決まっていますが、株主優待そのものを完全に廃止するとまでは公表されていません。
10月15日のIDOMのアナリスト・機関投資家向け決算説明会を確認した後、独立した解説記事を完成させる予定です。本日のデイリー記事では概要にとどめ、詳しい分析は明日の記事で扱います。
高配当株を持つ立場で確認したいこと
ここからは、この日の数字から読み取れる確認点の整理です。売買をすすめるものではありません。
今後の予定
米国の物価の数字は米国の金利の見方に、TSMCの決算は半導体株の受け止め方に関わります。金利が上がる方向に戻れば、銀行株の見方も変わりやすいため、物価と金利の動きをセットで確認したいところです。
まとめ
出典・参考
IDOMに関する追加出典
本記事は、個人の投資実績と判断を記録したもので、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資判断は、ご自身の責任で行ってください。
この記事の前提
本記事は、筆者が実際に行っている高配当株投資、配当金管理、株主優待利用の記録をもとに作成しています。記事内の数値や見解は、公開日または最終更新日時点の情報です。
出典・確認日
配当金や保有状況は、証券口座の入金履歴、資産管理シート、企業IR・公式資料などを確認して整理しています。確認日:2026年10月14日
投資助言ではありません
本記事は特定の銘柄の購入・売却を推奨するものではありません。投資判断は、ご自身のリスク許容度や資産状況を踏まえて行ってください。
運営者や情報の扱い方については、運営者情報、編集方針・情報の出典、プライバシーポリシー、お問い合わせをご確認ください。
ぺろり
地方在住の35歳会社員。妻と子どもの3人家族、住宅ローンあり、車2台必須の家計で高配当株投資を継続中。2025年の税引後年間配当は790,742円、2021年から2026年6月までの税引後受取配当は累計3,210,166円です。SBI証券・楽天証券の実入金データをもとに、毎月の配当実績、株主優待、配当管理アプリ、新NISAを実体験ベースで記録しています。
-投資ニュース解説