2026年10月22日、日経平均株価は前日比1713円40銭安(2.65%安)の6万2907円84銭で大幅に反落し、6万3000円を割り込みました。終値はこの日の安値で、株探は終値ベースで約3カ月ぶりの安値水準と伝えています。TOPIX(東証株価指数)も46.23ポイント安の3997.50で、4000ポイントを下回りました。
結論から書くと、この日の下げは一部の値がさ株に大きく偏っていました。アドバンテスト、東京エレクトロン、ソフトバンクグループの3銘柄だけで、日経平均の下げの約62%にあたります。日経平均の下落率はTOPIXの約2.3倍で、東証プライムの値下がり銘柄は約53%にとどまりました。高配当株の多い業種では保険業がプラス1.30%と上げた一方、銀行業はマイナス2.11%でした。
この記事では、22日の下げを指数・寄与度・業種に分けて整理し、下げがどこに集中したのかを数字で確認します。そのうえで、増配を発表したトーカイ、中間配当を決めたディスコ、決算と配当を発表したIBMをまとめます。
結論:日経平均は2.65%安、TOPIXは1.14%安
| 項目 | 10月22日 | 前日比 |
|---|
| 日経平均株価 | 62,907.84円 | −1,713.40円(−2.65%) |
| TOPIX | 3,997.50ポイント | −46.23ポイント(−1.14%) |
| 東証プライムの値上がり/値下がり銘柄数 | 684銘柄/821銘柄 | 値下がりは約53% |
| 東証プライムの売買代金 | 概算7兆569億円 | 売買高は21億9167万株 |
※銘柄数は株探。フィスコは値上がり銘柄の比率を44.0%、値下がり銘柄の比率を52.8%、Media-IRは値下がりを53%と伝えています。
前日の21日に日経平均は545円82銭上げていましたが、22日はその上げを大きく上回る下げになりました。株探によると、プライム市場の売買代金は21日まで3日続けて7兆円を下回っていましたが、22日は7兆円を超えています。
日経平均はなぜ下げたのか
報じられた背景:利益確定、米半導体株の時間外安、アジア株安
株探によると、22日の東京市場は朝方から一貫して売りが優勢でした。日本株は前日の時点で米スペースXの好決算を織り込む形で上げていたため、この日は利益確定の売りが出ました。米国の半導体製造装置大手ラム・リサーチが決算発表後の時間外取引で下げたことも投資家心理を冷やし、韓国株や米株価指数先物の軟調、中東情勢への警戒から強含んだ原油相場も重荷になったと伝えています。
フィスコは、半導体製造装置やAI関連の値がさ株に売りが広がり、韓国や台湾などアジアの株式市場の下落も重荷になったとみられると伝えました。Media-IRは、ラム・リサーチの時間外での下落に加え、米メタ・プラットフォームズの巨額のAI投資を巡る警戒が売り材料になったと伝えています。株探によると、メタの7〜9月期の売上高は前年同期比26%増でした。
いずれも報道が挙げた背景で、どの材料がどれだけ株価を動かしたかを数字で切り分けることはできません。
取引時間中の動き:一時プラス圏から安値引け
フィスコによると、日経平均は81円88銭安の6万4539円36銭で取引を始め、寄り付き後に一時プラス圏を回復しました。高値は6万4866円44銭です。前場の終盤に6万4000円を割り込み、後場も半導体・AI関連株への売りが続いて、この日の安値で取引を終えました。
寄与度で見ると、アドバンテストが約446円の押し下げ
寄与度は、各銘柄の値動きが日経平均を何円動かしたかを示す数字です。フィスコの集計による22日の主な寄与度は次のとおりです。
| 区分 | 銘柄 | 日経平均への寄与度 |
|---|
| 押し下げ1位 | アドバンテスト | 約−446.60円 |
| 押し下げ2位 | 東京エレクトロン | 約−359.02円 |
| 押し下げ3位 | ソフトバンクグループ | 約−256.47円 |
| 押し下げ4位 | イビデン | 約−121.63円 |
| 押し上げ1位 | リクルートホールディングス | 約+33.37円 |
| 押し上げ2位 | トレンドマイクロ | 約+19.72円 |
※寄与度はフィスコの集計(財経新聞・株探で配信)。日経平均の構成銘柄は値上がり81、値下がり141、変わらず3で、値上がり銘柄の寄与度の合計はプラス186.27円、値下がり銘柄の合計はマイナス1899.67円でした。
下げはどこに集中したのか
3銘柄への集中度と、市場全体の値下がりの広がりを分けて確認します。ここからは、寄与度と終値から計算した数字です(寄与度はフィスコの集計値を使った単純な割合で、予想ではありません)。
| 比べるもの | 数字 |
|---|
| アドバンテスト・東京エレクトロン・ソフトバンクグループの押し下げの合計 | 約1062.09円 |
| 日経平均の下げ1713.40円に占める3銘柄の割合 | 約62% |
| うちアドバンテスト・東京エレクトロンの2銘柄の割合 | 約47% |
| 下落率(日経平均/TOPIX) | −2.65%/−1.14% |
| 日経平均の下落率はTOPIXの何倍か | 約2.3倍 |
| NT倍率(日経平均÷TOPIX) | 15.981倍→15.737倍 |
| 高値から終値までの下げ | 1958.60円 |
3銘柄だけで下げの6割を超え、日経平均の下落率はTOPIXの2倍を超えました。NT倍率が下がったのは、日経平均のほうがTOPIXより大きく下げたためです。東証プライムの値下がり銘柄は約53%で、指数の下げ幅ほど市場全体が売られたわけではありません。
一方で、下げの大きさそのものは無視できません。22日の下げは、前日21日の上げ545円82銭の約3.1倍でした。10月19日から22日までの4営業日で見ると、日経平均は差し引き2416円45銭下げています。
高配当株の業種は保険・電力が上昇、銀行は下落
高配当株も業種によって値動きが異なりました。高配当株の多い業種の騰落率
10月22日は、東証33業種のうち上昇が13業種、下落が20業種でした。高配当株が多い業種の騰落率は次のとおりです。
| 業種 | 10月22日の騰落率 | 10月21日の騰落率 |
|---|
| 保険業 | +1.30% | +2.12% |
| 電気・ガス業 | +0.41% | +0.51% |
| 卸売業(商社を含む) | +0.17% | +0.64% |
| 医薬品 | +0.13% | +0.91% |
| 食料品 | −0.55% | −0.25% |
| その他金融業 | −0.60% | +1.65% |
| 情報・通信業 | −1.12% | +0.14% |
| 銀行業 | −2.11% | +2.33% |
※フィスコ・松井証券の業種別騰落率(2026年10月22日)。10月21日はトレーダーズ・ウェブ・松井証券。
上昇率の上位は鉱業(+2.56%)、保険業(+1.30%)、サービス業(+1.23%)、空運業(+1.15%)、陸運業(+1.14%)でした。下落率の上位は非鉄金属(−5.35%)、ガラス・土石製品(−2.99%)、電気機器(−2.54%)、機械(−2.31%)、金属製品(−2.16%)で、半導体の部材や装置に関係する業種が目立ちます。
メガバンクでは、三菱UFJフィナンシャル・グループの株価が3373円(58円安、1.69%安)でした。前日の80円高の約73%を返したことになります。
銀行業は3日で約4.2%安
銀行業の騰落率は、20日がマイナス4.33%、21日がプラス2.33%、22日がマイナス2.11%でした。3日分を掛け合わせると約0.958倍で、3日間で約4.2%の下げです(業種別騰落率の表示値からの概算)。
銀行株が22日に下げた理由を直接伝える報道は、確認できませんでした。そのため、この記事では理由を決めつけません。
ここからは分析です。同じ高配当株の多い業種でも、保険・電気・ガスは2日続けて上げ、銀行は前日の上げから一転して下げました。「高配当株」とひとまとめにせず、業種ごとに確認したほうが実態に近いと考えています。ただし、どちらも数日の動きなので、流れが変わったと判断するのは早いと考えています。
トーカイが年間配当予想を89円へ増配
配当予想の修正内容と業績上方修正をあわせて確認します。会社の発表
東証プライムに上場するトーカイ(9729)は10月22日、2027年3月期の期末配当予想を1株40円から49円へ引き上げ、年間配当予想を80円から89円に修正すると発表しました。前期(2026年3月期)の年間配当は68円です。Media-IRによると、トーカイは病院向けリネンサプライや調剤薬局などを展開しています。
同時に、連結営業利益の予想を89億8500万円から102億8600万円へ14.5%上方修正しました。調剤薬局事業とシルバー事業の好調と、7月にグループ入りした会社の連結を理由に挙げ、営業利益・経常利益・純利益は過去最高を見込んでいます。トーカイは2026年5月に、配当性向の目安を35%から40%へ引き上げ、累進配当を導入しています。
株価と配当利回り
| 項目 | 10月21日 | 10月22日 |
|---|
| 株価(終値) | 2,628円 | 2,801円(+173円、+6.58%) |
| 年間配当予想 | 80円(修正前) | 89円(修正後) |
| 配当利回り(その日の予想と終値で計算) | 約3.04% | 約3.18% |
| 100株を買うのに必要な額(手数料等を除く) | — | 28万100円 |
| 100株での年間配当(新しい予想、税引前) | — | 8900円 |
※株価は株探・Yahoo!ファイナンス・Media-IR、配当・業績予想は会社の開示(2026年10月22日、TDnet)。利回り・100株あたりの金額は会社開示と株価からの計算です。時価総額は約926億円(株探)で、規模区分の目安では小型です。
年間配当予想89円は、前期の68円から約31%の増加です。修正後の1株当たり利益の予想222.25円に対する配当性向は約40%で、会社が示した目安と同じ水準です。
ここからは分析です。日経平均が大きく下げた日に、トーカイの株価は6.58%上げました。ただし、増配の発表が株価の上げの理由かどうかは確認していません。小型株は値動きが大きくなりやすいため、利回りの数字だけでなく、上方修正の中身(新しく連結した会社の業績を含むこと)と、下期の業績の進み具合を確認したいところです。
大型株ではディスコが中間配当を186円に
時価総額で大型(約5兆5596億円、株探)のディスコは、22日の取引終了後に、9月30日を基準日とする中間配当を1株186円にすると発表しました。直近の予想171円から15円多く、前期の中間配当は129円でした。ディスコの配当は上期の連結純利益の25%とする業績連動型で、業績によって配当額が変わります。22日の株価は5万1230円(2340円安)で、配当の発表は取引終了後でした。
米国株・IBMの決算・金利・為替
| 項目 | 値 | 前回比 |
|---|
| ダウ工業株30種平均(10月21日) | 52,856.09ドル | +360.21ドル |
| ナスダック総合株価指数(10月21日) | 26,702.86 | +278.04 |
| 米10年国債利回り(米財務省、10月21日) | 5.13% | 20日の5.12%から0.01ポイント上昇 |
| ドル円(日本銀行、10月22日17時) | 157円22〜24銭 | 21日17時から0.90円の円高・ドル安 |
フィスコによると、21日の米国株式市場は、スペースXの好決算でAIへの懸念が後退してハイテク株を支え、原油安も好感されて上昇しました。米国でハイテク株が上げた翌日に、東京では半導体・AI関連株が売られたことになります。為替は、フィスコによると、アジア株の急落を受けてリスクを避ける円買いが強まりました。
IBMは7〜9月期決算と四半期配当を発表
米IBMは10月21日、7〜9月期(第3四半期)決算を発表しました。売上高は171億ドルで前年同期比5%増、営業ベースの1株当たり利益は2.95ドルです。株探(MINKABU PRESS)は、1株利益・売上高とも市場予想を上回り、株価は時間外取引で上昇したと伝えています。通期のフリーキャッシュフローは前年から10億ドル超の増加を見込むとしました。
配当は1株1.69ドルの四半期配当を承認し、基準日は11月10日、支払日は12月10日です。4回分にすると年6.76ドルになります。
高配当株を持つ立場で確認したいこと
ここからは、この日の数字から読み取れる確認点の整理です。売買をすすめるものではありません。
- 指数の下げが一部の銘柄か、全体かを分けて見る。 22日は3銘柄で日経平均の下げの約62%で、値下がり銘柄は約53%でした。日経平均の下げ幅だけでなく、TOPIXや値下がり銘柄数もあわせて確認すると、自分の保有株への影響を想像しやすくなります。
- 高配当株も業種ごとに確認する。 保険・電気・ガスは上げ、銀行は下げました。理由が確認できない動きは、決めつけずに続報を待つのが安全です。
- 増配は中身まで確認する。 トーカイの増配は営業利益の上方修正と配当方針に沿ったものですが、新しく連結した会社の業績も含みます。ディスコのように業績で配当額が変わる会社もあります。
- 利回りは株価と予想の両方で変わる。 トーカイは配当予想の引き上げと株価の上昇が同時に起きたため、利回りの変化は小さくなりました。
今後の予定
あすは国内の物価統計、月末は日米の金融政策とTOPIXの入替が続きます。| 日付 | 予定 |
|---|
| 10月23日 | 全国消費者物価指数(9月分、8時30分公表予定) |
| 10月27日・28日 | 米連邦公開市場委員会(FOMC) |
| 10月29日・30日 | 日銀の金融政策決定会合 |
| 10月30日 | TOPIXの初回の定期入替 |
| 11月10日 | IBMの四半期配当の基準日(支払いは12月10日) |
あす23日は、国内の物価統計が公表されます。半導体・AI関連株の売りが落ち着くか、円高が続くか、保険・電気・ガスなど22日に上げた業種の動きが続くかを、あわせて確認したいところです。
まとめ
- 10月22日の日経平均は1713円40銭安の6万2907円84銭で、6万3000円を割り込みました。TOPIXも46.23ポイント安で4000ポイントを下回りました。
- 半導体・AI関連株に売りが出て、アドバンテスト・東京エレクトロン・ソフトバンクグループの3銘柄で下げの約62%を占めました。
- 日経平均の下落率はTOPIXの約2.3倍で、東証プライムの値下がりは約53%でした。下げは一部の値がさ株に偏っていました。
- 高配当株の多い業種では、保険が1.30%高、電気・ガスが0.41%高と上げ、銀行は2.11%安でした。銀行株の下げの理由は確認できていません。
- トーカイは年間配当予想を80円から89円へ引き上げ、株価は2801円(173円高)でした。新しい予想での利回りは約3.18%(22日の終値で計算)です。ディスコは中間配当を186円とし、IBMは四半期配当1.69ドルを承認しました。
出典・参考
- フィスコ(財経新聞配信)「日経平均大引け:前日比1713.40円安の62907.84円」 リンク
- 株探「東京株式(大引け)=1713円安、3カ月ぶり終値6万3000円割れ」 リンク
- Media-IR(日本インタビュ新聞)「【日経平均1713円安・AI投資不安再燃】メタの巨額設備投資に警戒、半導体株急落で6万3000円割れ」 リンク
- 株探(フィスコ提供)「日経平均は大幅反落、半導体・AI関連株への売りが重荷/相場概況」 リンク
- 株探「東京株式(大引け)=545円高、AI関連など買い戻され3日ぶり反発」 リンク
- Media-IR(日本インタビュ新聞)「【株式市場】日経平均545円高で3日ぶり反発、一時1300円超高も上値重い」 リンク
- フィスコ(財経新聞配信)「日経平均は3日ぶり反発、アドバンテストやソフトバンクGが2銘柄で約178円分押し上げ」 リンク
- フィスコ(財経新聞配信)「日経平均大引け:前日比545.82円高の64621.24円」 リンク
- 株探(フィスコ提供)「日経平均は3日ぶり反発、朝方急伸も後場は伸び悩む/相場概況」 リンク
- 株探「[META] メタプラットフォームズ 7-9月期(3Q)売上高26%増で2四半期連続の過去最高、営業減益」 リンク
- 株探(フィスコ提供)「東京為替:ドル・円は大幅安、午後は円買い優勢」 リンク
- フィスコ(財経新聞配信)「日経平均寄与度ランキング(大引け)~日経平均は大幅反落、アドバンテストや東エレクが2銘柄で約805円分押し下げ」 リンク
- 株探(フィスコ提供)「日経平均寄与度ランキング(大引け)~日経平均は大幅反落、アドバンテストや東エレクが2銘柄で約805円分押し下げ」 リンク
- フィスコ(財経新聞配信)「東証業種別ランキング:非鉄金属が下落率トップ」 リンク
- 松井証券「業種別株式ランキング 値上がり率(2026/10/22 15:30)」 リンク
- 株探「本日の【業種】騰落ランキング = 大引け 【上昇トップ】鉱業 【下落トップ】非鉄金属 [15:35]」 リンク
- トレーダーズ・ウェブ「業種別ランキング(東証33業種・2026年10月21日)」 リンク
- 株探「三菱UFJ(8306)株価・基本情報(2026/10/22 15:30)」 リンク
- Yahoo!ファイナンス「(株)三菱UFJフィナンシャル・グループ【8306】:株価(2026/10/22 15:30)」 リンク
- トーカイ(TDnet適時開示)「業績予想及び配当予想の修正に関するお知らせ(2026年10月22日)」 リンク
- Media-IR(日本インタビュ新聞)「トーカイ、27年3月期営業利益予想を14.5%上方修正、最高益見込み年間配当89円へ」 リンク
- 株探「トーカイ(9729)株価・基本情報(2026/10/22 15:30)」 リンク
- Yahoo!ファイナンス「(株)トーカイ【9729】:株価・時価総額(2026/10/22 15:30)」 リンク
- ディスコ(TDnet適時開示)「剰余金の配当に関するお知らせ(2026年10月22日)」 リンク
- 株探(MINKABU PRESS)「ディスコ、第3四半期累計は営業益38%増を計画 装置・消耗品の出荷拡大継続」 リンク
- 株探「ディスコ(6146)株価・基本情報(2026/10/22 15:30)」 リンク
- Yahoo!ファイナンス「(株)ディスコ【6146】:株価・時価総額(2026/10/22 15:30)」 リンク
- フィスコ(財経新聞配信)「21日の米国市場ダイジェスト:米国株式市場は上昇、AI懸念が後退」 リンク
- フィスコ(財経新聞配信)「21日のNY市場は上昇」 リンク
- 株探「米国市場データ NYダウは360ドル高と続伸 (10月21日)」 リンク
- 株探(MINKABU PRESS)「21日の米株式市場の概況、NYダウ360ドル高 ナスダックは1%超高」 リンク
- 米財務省「Daily Treasury Par Yield Curve Rates(2026年10月)」 リンク
- CappNotes「Closing Look — Tuesday, October 20, 2026」 リンク
- 日本銀行「外国為替市況(2026年10月22日)」 リンク
- 日本銀行「外国為替市況(2026年10月21日)」 リンク
- IBM(米SEC提出資料)「IBM RELEASES THIRD-QUARTER RESULTS(Form 8-K Exhibit 99.1、2026年10月21日)」 リンク
- 株探(MINKABU PRESS)「IBM、決算受け時間外で上昇 インフラ関連の契約の大半を取り戻したと説明=米国株個別」 リンク
- 政府統計の総合窓口(e-Stat)「公表予定:消費者物価指数(総務省)」 リンク
- 米連邦準備制度理事会(FRB)「Meeting calendars and information(2026 FOMC Meetings)」 リンク
- 日本銀行「金融政策決定会合の運営(開催日程)」 リンク
- JPX総研「TOPIX初回定期入替における選定結果(2026年10月30日実施)及び構成銘柄一覧(2026年10月7日公表)」 リンク
- JPX総研「東証指数算出要領(TOPIX)」 リンク
本記事は、市場データと会社開示を整理したもので、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資判断は、ご自身の責任で行ってください。
この記事の前提
本記事は、筆者が実際に行っている高配当株投資、配当金管理、株主優待利用の記録をもとに作成しています。記事内の数値や見解は、公開日または最終更新日時点の情報です。
出典・確認日
配当金や保有状況は、証券口座の入金履歴、資産管理シート、企業IR・公式資料などを確認して整理しています。確認日:2026年10月22日
投資助言ではありません
本記事は特定の銘柄の購入・売却を推奨するものではありません。投資判断は、ご自身のリスク許容度や資産状況を踏まえて行ってください。
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投資ニュース解説
日経平均1713円安で6万3000円割れ、下げの約6割は3銘柄|10月22日の保険株・銀行株とトーカイの増配
2026年10月22日、日経平均株価は前日比1713円40銭安(2.65%安)の6万2907円84銭で大幅に反落し、6万3000円を割り込みました。終値はこの日の安値で、株探は終値ベースで約3カ月ぶりの安値水準と伝えています。TOPIX(東証株価指数)も46.23ポイント安の3997.50で、4000ポイントを下回りました。
結論から書くと、この日の下げは一部の値がさ株に大きく偏っていました。アドバンテスト、東京エレクトロン、ソフトバンクグループの3銘柄だけで、日経平均の下げの約62%にあたります。日経平均の下落率はTOPIXの約2.3倍で、東証プライムの値下がり銘柄は約53%にとどまりました。高配当株の多い業種では保険業がプラス1.30%と上げた一方、銀行業はマイナス2.11%でした。
この記事では、22日の下げを指数・寄与度・業種に分けて整理し、下げがどこに集中したのかを数字で確認します。そのうえで、増配を発表したトーカイ、中間配当を決めたディスコ、決算と配当を発表したIBMをまとめます。
結論:日経平均は2.65%安、TOPIXは1.14%安
※銘柄数は株探。フィスコは値上がり銘柄の比率を44.0%、値下がり銘柄の比率を52.8%、Media-IRは値下がりを53%と伝えています。
前日の21日に日経平均は545円82銭上げていましたが、22日はその上げを大きく上回る下げになりました。株探によると、プライム市場の売買代金は21日まで3日続けて7兆円を下回っていましたが、22日は7兆円を超えています。
日経平均はなぜ下げたのか
報じられた背景:利益確定、米半導体株の時間外安、アジア株安
株探によると、22日の東京市場は朝方から一貫して売りが優勢でした。日本株は前日の時点で米スペースXの好決算を織り込む形で上げていたため、この日は利益確定の売りが出ました。米国の半導体製造装置大手ラム・リサーチが決算発表後の時間外取引で下げたことも投資家心理を冷やし、韓国株や米株価指数先物の軟調、中東情勢への警戒から強含んだ原油相場も重荷になったと伝えています。
フィスコは、半導体製造装置やAI関連の値がさ株に売りが広がり、韓国や台湾などアジアの株式市場の下落も重荷になったとみられると伝えました。Media-IRは、ラム・リサーチの時間外での下落に加え、米メタ・プラットフォームズの巨額のAI投資を巡る警戒が売り材料になったと伝えています。株探によると、メタの7〜9月期の売上高は前年同期比26%増でした。
いずれも報道が挙げた背景で、どの材料がどれだけ株価を動かしたかを数字で切り分けることはできません。
取引時間中の動き:一時プラス圏から安値引け
フィスコによると、日経平均は81円88銭安の6万4539円36銭で取引を始め、寄り付き後に一時プラス圏を回復しました。高値は6万4866円44銭です。前場の終盤に6万4000円を割り込み、後場も半導体・AI関連株への売りが続いて、この日の安値で取引を終えました。
寄与度で見ると、アドバンテストが約446円の押し下げ
寄与度は、各銘柄の値動きが日経平均を何円動かしたかを示す数字です。フィスコの集計による22日の主な寄与度は次のとおりです。
※寄与度はフィスコの集計(財経新聞・株探で配信)。日経平均の構成銘柄は値上がり81、値下がり141、変わらず3で、値上がり銘柄の寄与度の合計はプラス186.27円、値下がり銘柄の合計はマイナス1899.67円でした。
下げはどこに集中したのか
ここからは、寄与度と終値から計算した数字です(寄与度はフィスコの集計値を使った単純な割合で、予想ではありません)。
3銘柄だけで下げの6割を超え、日経平均の下落率はTOPIXの2倍を超えました。NT倍率が下がったのは、日経平均のほうがTOPIXより大きく下げたためです。東証プライムの値下がり銘柄は約53%で、指数の下げ幅ほど市場全体が売られたわけではありません。
一方で、下げの大きさそのものは無視できません。22日の下げは、前日21日の上げ545円82銭の約3.1倍でした。10月19日から22日までの4営業日で見ると、日経平均は差し引き2416円45銭下げています。
高配当株の業種は保険・電力が上昇、銀行は下落
高配当株の多い業種の騰落率
10月22日は、東証33業種のうち上昇が13業種、下落が20業種でした。高配当株が多い業種の騰落率は次のとおりです。
※フィスコ・松井証券の業種別騰落率(2026年10月22日)。10月21日はトレーダーズ・ウェブ・松井証券。
上昇率の上位は鉱業(+2.56%)、保険業(+1.30%)、サービス業(+1.23%)、空運業(+1.15%)、陸運業(+1.14%)でした。下落率の上位は非鉄金属(−5.35%)、ガラス・土石製品(−2.99%)、電気機器(−2.54%)、機械(−2.31%)、金属製品(−2.16%)で、半導体の部材や装置に関係する業種が目立ちます。
メガバンクでは、三菱UFJフィナンシャル・グループの株価が3373円(58円安、1.69%安)でした。前日の80円高の約73%を返したことになります。
銀行業は3日で約4.2%安
銀行業の騰落率は、20日がマイナス4.33%、21日がプラス2.33%、22日がマイナス2.11%でした。3日分を掛け合わせると約0.958倍で、3日間で約4.2%の下げです(業種別騰落率の表示値からの概算)。
銀行株が22日に下げた理由を直接伝える報道は、確認できませんでした。そのため、この記事では理由を決めつけません。
ここからは分析です。同じ高配当株の多い業種でも、保険・電気・ガスは2日続けて上げ、銀行は前日の上げから一転して下げました。「高配当株」とひとまとめにせず、業種ごとに確認したほうが実態に近いと考えています。ただし、どちらも数日の動きなので、流れが変わったと判断するのは早いと考えています。
トーカイが年間配当予想を89円へ増配
会社の発表
東証プライムに上場するトーカイ(9729)は10月22日、2027年3月期の期末配当予想を1株40円から49円へ引き上げ、年間配当予想を80円から89円に修正すると発表しました。前期(2026年3月期)の年間配当は68円です。Media-IRによると、トーカイは病院向けリネンサプライや調剤薬局などを展開しています。
同時に、連結営業利益の予想を89億8500万円から102億8600万円へ14.5%上方修正しました。調剤薬局事業とシルバー事業の好調と、7月にグループ入りした会社の連結を理由に挙げ、営業利益・経常利益・純利益は過去最高を見込んでいます。トーカイは2026年5月に、配当性向の目安を35%から40%へ引き上げ、累進配当を導入しています。
株価と配当利回り
※株価は株探・Yahoo!ファイナンス・Media-IR、配当・業績予想は会社の開示(2026年10月22日、TDnet)。利回り・100株あたりの金額は会社開示と株価からの計算です。時価総額は約926億円(株探)で、規模区分の目安では小型です。
年間配当予想89円は、前期の68円から約31%の増加です。修正後の1株当たり利益の予想222.25円に対する配当性向は約40%で、会社が示した目安と同じ水準です。
ここからは分析です。日経平均が大きく下げた日に、トーカイの株価は6.58%上げました。ただし、増配の発表が株価の上げの理由かどうかは確認していません。小型株は値動きが大きくなりやすいため、利回りの数字だけでなく、上方修正の中身(新しく連結した会社の業績を含むこと)と、下期の業績の進み具合を確認したいところです。
大型株ではディスコが中間配当を186円に
時価総額で大型(約5兆5596億円、株探)のディスコは、22日の取引終了後に、9月30日を基準日とする中間配当を1株186円にすると発表しました。直近の予想171円から15円多く、前期の中間配当は129円でした。ディスコの配当は上期の連結純利益の25%とする業績連動型で、業績によって配当額が変わります。22日の株価は5万1230円(2340円安)で、配当の発表は取引終了後でした。
米国株・IBMの決算・金利・為替
フィスコによると、21日の米国株式市場は、スペースXの好決算でAIへの懸念が後退してハイテク株を支え、原油安も好感されて上昇しました。米国でハイテク株が上げた翌日に、東京では半導体・AI関連株が売られたことになります。為替は、フィスコによると、アジア株の急落を受けてリスクを避ける円買いが強まりました。
IBMは7〜9月期決算と四半期配当を発表
米IBMは10月21日、7〜9月期(第3四半期)決算を発表しました。売上高は171億ドルで前年同期比5%増、営業ベースの1株当たり利益は2.95ドルです。株探(MINKABU PRESS)は、1株利益・売上高とも市場予想を上回り、株価は時間外取引で上昇したと伝えています。通期のフリーキャッシュフローは前年から10億ドル超の増加を見込むとしました。
配当は1株1.69ドルの四半期配当を承認し、基準日は11月10日、支払日は12月10日です。4回分にすると年6.76ドルになります。
高配当株を持つ立場で確認したいこと
ここからは、この日の数字から読み取れる確認点の整理です。売買をすすめるものではありません。
今後の予定
あす23日は、国内の物価統計が公表されます。半導体・AI関連株の売りが落ち着くか、円高が続くか、保険・電気・ガスなど22日に上げた業種の動きが続くかを、あわせて確認したいところです。
まとめ
出典・参考
本記事は、市場データと会社開示を整理したもので、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資判断は、ご自身の責任で行ってください。
この記事の前提
本記事は、筆者が実際に行っている高配当株投資、配当金管理、株主優待利用の記録をもとに作成しています。記事内の数値や見解は、公開日または最終更新日時点の情報です。
出典・確認日
配当金や保有状況は、証券口座の入金履歴、資産管理シート、企業IR・公式資料などを確認して整理しています。確認日:2026年10月22日
投資助言ではありません
本記事は特定の銘柄の購入・売却を推奨するものではありません。投資判断は、ご自身のリスク許容度や資産状況を踏まえて行ってください。
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ぺろり
地方在住の35歳会社員。妻と子どもの3人家族、住宅ローンあり、車2台必須の家計で高配当株投資を継続中。2025年の税引後年間配当は790,742円、2021年から2026年6月までの税引後受取配当は累計3,210,166円です。SBI証券・楽天証券の実入金データをもとに、毎月の配当実績、株主優待、配当管理アプリ、新NISAを実体験ベースで記録しています。
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