2026年10月26日、日経平均は前週末比503円51銭安(0.80%安)の6万2189円65銭で、3日続落しました。一方、TOPIXは7.17ポイント高(0.18%高)の3972.98。フィスコによると、東証プライムでは値上がり銘柄が半分を超えました。
この日は、日経平均の下落を「日本株全体が売られた」と読み替えないことが大切です。 商社の多い卸売業や電気・ガス業は上昇し、取引終了後には清水銀行が増配を発表しました。指数の中身と、配当を支える企業業績を分けて整理します。
出典:フィスコ・日経平均大引け、フィスコ・市場概況
日経平均は503円安、でもTOPIXは上昇
| 指標 | 10月26日 | 前週末比 |
|---|
| 日経平均 | 62,189.65円 | −503.51円(−0.80%) |
| TOPIX | 3,972.98 | +7.17(+0.18%) |
| 東証プライム売買代金 | 概算6兆6438億円 | 前週末は8兆9383億円 |
日経平均は朝方に243円20銭安で始まり、一時はプラス圏に浮上しましたが、大引けにかけて売り直されました。フィスコは、前週末の米国株安や原油高への警戒を背景に、半導体・AI関連の値がさ株が売られたと説明しています。一方、TOPIXは取引時間中プラス圏を維持したとしています。
これは報道による市場の説明であり、個々の材料が値動きに与えた影響を断定するものではありません。
出典:フィスコ・市場概況、株探・大引け
独自計算:3銘柄の押し下げが下落幅を上回った
フィスコの寄与度集計を使うと、アドバンテスト、東京エレクトロン、ファーストリテイリングの押し下げ合計は603.69円。日経平均全体の下落503.51円より大きく、その他の銘柄は差し引き100.18円の押し上げでした。以下はぺろりんラジオの独自計算です。
| 対象 | 日経平均への寄与 |
|---|
| アドバンテスト | 約−274.00円 |
| 東京エレクトロン | 約−175.97円 |
| ファーストリテイリング | 約−153.72円 |
| 上記3銘柄の合計 | −603.69円 |
| その他の銘柄(差し引き) | +100.18円 |
| 日経平均全体 | −503.51円 |
寄与度は概算集計に基づく独自計算です。アドバンテストと東京エレクトロンだけでも押し下げは449.97円で、全体の下落幅の約89%に相当します。指数の下落幅だけでは、自分の保有銘柄や業種の動きまで判断できないことが分かります。
なお、10月19日から26日までの6営業日では、日経平均は差し引き3134.64円安です。この日の業種の広がりが改善したことと、指数が下落基調にあることは分けて見る必要があります。
出典:フィスコ・寄与度集計。合計・差し引き・割合は、同集計および終値を使ったぺろりんラジオの独自計算。
卸売業・電気ガス・保険は上昇、銀行は小幅な戻り
| 業種 | 10月26日の騰落率 |
|---|
| 鉱業 | +4.58% |
| 卸売業 | +2.79% |
| 電気・ガス業 | +2.14% |
| 保険業 | +1.49% |
| 銀行業 | +0.20% |
| 電気機器 | −1.35% |
| 非鉄金属 | −1.50% |
33業種のうち22業種が上昇、11業種が下落しました。高配当株投資で注目される商社・電力・保険などは、日経平均と異なる方向に動いています。ただし、業種の上昇が、その業種の全銘柄の上昇を意味するわけではありません。
大型株の例では、三菱商事が4910円で4.14%高。会社予想の年間配当は125円、予想配当利回りは2.55%でした。個別の上昇理由は断定せず、この日の値動きと配当予想を確認する例として挙げています。
銀行業は前週末の2.28%安から0.20%高へ転じました。ただし、ぺろりんラジオの独自計算では、10月20日からの5営業日を通算すると約6.2%安。小幅反発と、それまでの下落を取り戻したかどうかは別の話です。
出典:フィスコ・業種別騰落、三菱商事・株探。銀行業の通算変化はぺろりんラジオの独自計算。
清水銀行は年間配当予想を60円から70円へ
清水銀行は10月26日の取引終了後、2027年3月期の年間配当予想を60円から70円へ引き上げました。中間・期末をそれぞれ30円から35円へ増やします。
| 項目 | 修正前 | 修正後 |
|---|
| 中間配当予想 | 30円 | 35円 |
| 期末配当予想 | 30円 | 35円 |
| 年間配当予想 | 60円 | 70円 |
| 連結経常利益予想 | 38億円 | 47億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益予想 | 25億円 | 29億円 |
会社は、金利上昇に伴い貸出金利息や有価証券利息配当金などの資金運用収益が当初予想を上回ったと説明しています。安定配当60円を基本とし、累進的に配当性向30%程度を目指す方針です。
10月26日の終値2595円と新しい年間配当予想70円による利回りは約2.70%。修正後の1株当たり利益予想256.92円との比較では、配当性向は約27%です。いずれもぺろりんラジオの独自計算で、将来の配当を保証する数字ではありません。
この終値は増配発表前の価格です。 同日の株価上昇を、増配発表への反応として扱うことはできません。発表後の反応は次の取引で確認する必要があります。
出典:清水銀行・業績予想および配当予想の修正(会社開示)、清水銀行・株探
KOAは11.22%高、増配後も購入価格で利回りが変わる
前週末に業績・配当予想を上方修正したKOAは、10月26日に212円高(11.22%高)の2101円となりました。株探は、上方修正が材料視され、東証プライムの値上がり率首位になったと伝えています。
年間配当予想は63円から78円へ引き上げられていますが、その78円で計算した利回りは、23日の終値1889円では約4.13%、26日の終値2101円では約3.71%です。配当予想が同じでも、株価上昇によって新たに買う人の利回りは下がりました。
同じ増配でも、発表と株価の前後関係が異なります。ここからは分析です。増配ニュースを見る際には、増配額だけでなく、増配を支える利益の内容と、実際に買う価格を合わせて確認することが大切です。KOAの純利益予想には中国子会社移転に伴う補償金の特別利益も含まれるため、継続的な稼ぐ力は営業利益などと分けて見る必要があります。
出典:KOA・会社開示、株探・大引け、KOA・株探。利回りはぺろりんラジオの独自計算。
高配当株を見るときに分けて確認すること
今回の動画で整理した「指数と持ち株を分けて見る」という視点を、日々の確認手順にすると次のようになります。これは個別銘柄の売買を勧めるものではありません。
見出しだけで判断せず、企業ごとの条件を確認します。まず指数の下落が少数銘柄に集中しているか、幅広い業種に広がっているかを確認します。次に、確認したい企業の配当予想・利益予想・発表時刻を見ます。最後に、その情報が株価へ反映された後の利回りかを分けます。清水銀行とKOAでは、この発表時刻と株価の関係が異なります。
前週末までの経緯は、10月23日の銀行株とKOAの増配の記事でも整理しています。今回は、KOAの発表後の反応と、清水銀行の新しい増配発表を追加して確認しました。
今週はFOMCと日銀会合、原油・米金利にも注目
前週末23日の米国株は、ダウ平均が652.82ドル安の52215.16ドル、ナスダック総合は53.52ポイント安の25955.34でした。WTI原油先物は103.27ドルで3.80ドル高。米財務省公表の米10年債利回りは5.00%です。日本の26日17時のドル円は、日銀公表で157円12~14銭でした。観測時刻が異なる値を、同時点の相場として比べないようにします。
出典:フィスコ・米国市況、米財務省、日本銀行・10月26日の為替市況
会合結果と発表後の株価反応を分けて確認します。今後の確認点は、半導体株への売りが止まるか、原油・金利の上昇が続くか、高配当株の多い業種への買いが続くかです。会合結果や企業決算を先回りして断定せず、発表された内容と株価の反応を分けて確認します。
出典:FRB・FOMC日程、日本銀行・金融政策決定会合日程、JPX・TOPIX定期入替
まとめ:指数の下落幅と配当の変化を分けて見る
10月26日は、日経平均が503円安でもTOPIXは上昇し、商社・電力・保険などは上げた日でした。3銘柄の押し下げが全体の下落幅を上回っており、日経平均だけでは市場の広がりを捉えきれません。
清水銀行の増配は業績予想の上方修正と合わせて確認し、KOAでは発表後の株価上昇によって予想利回りが下がった点を押さえたいところです。配当額、業績、株価、発表時刻を分けて見ることが、高配当株のニュースを自分の判断材料にする一歩になります。
本記事は2026年10月26日時点の情報を整理したもので、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。配当予想や業績予想は変更される場合があります。投資判断は、ご自身の責任で行ってください。
この記事の前提
本記事は、筆者が実際に行っている高配当株投資、配当金管理、株主優待利用の記録をもとに作成しています。記事内の数値や見解は、公開日または最終更新日時点の情報です。
出典・確認日
配当金や保有状況は、証券口座の入金履歴、資産管理シート、企業IR・公式資料などを確認して整理しています。確認日:2026年10月26日
投資助言ではありません
本記事は特定の銘柄の購入・売却を推奨するものではありません。投資判断は、ご自身のリスク許容度や資産状況を踏まえて行ってください。
運営者や情報の扱い方については、運営者情報、編集方針・情報の出典、プライバシーポリシー、お問い合わせをご確認ください。
投資ニュース解説
日経平均503円安でもTOPIXは上昇|10月26日の高配当株と清水銀行の増配
2026年10月26日、日経平均は前週末比503円51銭安(0.80%安)の6万2189円65銭で、3日続落しました。一方、TOPIXは7.17ポイント高(0.18%高)の3972.98。フィスコによると、東証プライムでは値上がり銘柄が半分を超えました。
この日は、日経平均の下落を「日本株全体が売られた」と読み替えないことが大切です。 商社の多い卸売業や電気・ガス業は上昇し、取引終了後には清水銀行が増配を発表しました。指数の中身と、配当を支える企業業績を分けて整理します。
出典:フィスコ・日経平均大引け、フィスコ・市場概況
日経平均は503円安、でもTOPIXは上昇
日経平均は朝方に243円20銭安で始まり、一時はプラス圏に浮上しましたが、大引けにかけて売り直されました。フィスコは、前週末の米国株安や原油高への警戒を背景に、半導体・AI関連の値がさ株が売られたと説明しています。一方、TOPIXは取引時間中プラス圏を維持したとしています。
これは報道による市場の説明であり、個々の材料が値動きに与えた影響を断定するものではありません。
出典:フィスコ・市場概況、株探・大引け
独自計算:3銘柄の押し下げが下落幅を上回った
フィスコの寄与度集計を使うと、アドバンテスト、東京エレクトロン、ファーストリテイリングの押し下げ合計は603.69円。日経平均全体の下落503.51円より大きく、その他の銘柄は差し引き100.18円の押し上げでした。以下はぺろりんラジオの独自計算です。
アドバンテストと東京エレクトロンだけでも押し下げは449.97円で、全体の下落幅の約89%に相当します。指数の下落幅だけでは、自分の保有銘柄や業種の動きまで判断できないことが分かります。
なお、10月19日から26日までの6営業日では、日経平均は差し引き3134.64円安です。この日の業種の広がりが改善したことと、指数が下落基調にあることは分けて見る必要があります。
出典:フィスコ・寄与度集計。合計・差し引き・割合は、同集計および終値を使ったぺろりんラジオの独自計算。
卸売業・電気ガス・保険は上昇、銀行は小幅な戻り
33業種のうち22業種が上昇、11業種が下落しました。高配当株投資で注目される商社・電力・保険などは、日経平均と異なる方向に動いています。ただし、業種の上昇が、その業種の全銘柄の上昇を意味するわけではありません。
大型株の例では、三菱商事が4910円で4.14%高。会社予想の年間配当は125円、予想配当利回りは2.55%でした。個別の上昇理由は断定せず、この日の値動きと配当予想を確認する例として挙げています。
銀行業は前週末の2.28%安から0.20%高へ転じました。ただし、ぺろりんラジオの独自計算では、10月20日からの5営業日を通算すると約6.2%安。小幅反発と、それまでの下落を取り戻したかどうかは別の話です。
出典:フィスコ・業種別騰落、三菱商事・株探。銀行業の通算変化はぺろりんラジオの独自計算。
清水銀行は年間配当予想を60円から70円へ
清水銀行は10月26日の取引終了後、2027年3月期の年間配当予想を60円から70円へ引き上げました。中間・期末をそれぞれ30円から35円へ増やします。
会社は、金利上昇に伴い貸出金利息や有価証券利息配当金などの資金運用収益が当初予想を上回ったと説明しています。安定配当60円を基本とし、累進的に配当性向30%程度を目指す方針です。
10月26日の終値2595円と新しい年間配当予想70円による利回りは約2.70%。修正後の1株当たり利益予想256.92円との比較では、配当性向は約27%です。いずれもぺろりんラジオの独自計算で、将来の配当を保証する数字ではありません。
この終値は増配発表前の価格です。 同日の株価上昇を、増配発表への反応として扱うことはできません。発表後の反応は次の取引で確認する必要があります。
出典:清水銀行・業績予想および配当予想の修正(会社開示)、清水銀行・株探
KOAは11.22%高、増配後も購入価格で利回りが変わる
前週末に業績・配当予想を上方修正したKOAは、10月26日に212円高(11.22%高)の2101円となりました。株探は、上方修正が材料視され、東証プライムの値上がり率首位になったと伝えています。
年間配当予想は63円から78円へ引き上げられていますが、その78円で計算した利回りは、23日の終値1889円では約4.13%、26日の終値2101円では約3.71%です。配当予想が同じでも、株価上昇によって新たに買う人の利回りは下がりました。
ここからは分析です。増配ニュースを見る際には、増配額だけでなく、増配を支える利益の内容と、実際に買う価格を合わせて確認することが大切です。KOAの純利益予想には中国子会社移転に伴う補償金の特別利益も含まれるため、継続的な稼ぐ力は営業利益などと分けて見る必要があります。
出典:KOA・会社開示、株探・大引け、KOA・株探。利回りはぺろりんラジオの独自計算。
高配当株を見るときに分けて確認すること
今回の動画で整理した「指数と持ち株を分けて見る」という視点を、日々の確認手順にすると次のようになります。これは個別銘柄の売買を勧めるものではありません。
まず指数の下落が少数銘柄に集中しているか、幅広い業種に広がっているかを確認します。次に、確認したい企業の配当予想・利益予想・発表時刻を見ます。最後に、その情報が株価へ反映された後の利回りかを分けます。清水銀行とKOAでは、この発表時刻と株価の関係が異なります。
前週末までの経緯は、10月23日の銀行株とKOAの増配の記事でも整理しています。今回は、KOAの発表後の反応と、清水銀行の新しい増配発表を追加して確認しました。
今週はFOMCと日銀会合、原油・米金利にも注目
前週末23日の米国株は、ダウ平均が652.82ドル安の52215.16ドル、ナスダック総合は53.52ポイント安の25955.34でした。WTI原油先物は103.27ドルで3.80ドル高。米財務省公表の米10年債利回りは5.00%です。日本の26日17時のドル円は、日銀公表で157円12~14銭でした。観測時刻が異なる値を、同時点の相場として比べないようにします。
出典:フィスコ・米国市況、米財務省、日本銀行・10月26日の為替市況
今後の確認点は、半導体株への売りが止まるか、原油・金利の上昇が続くか、高配当株の多い業種への買いが続くかです。会合結果や企業決算を先回りして断定せず、発表された内容と株価の反応を分けて確認します。
出典:FRB・FOMC日程、日本銀行・金融政策決定会合日程、JPX・TOPIX定期入替
まとめ:指数の下落幅と配当の変化を分けて見る
10月26日は、日経平均が503円安でもTOPIXは上昇し、商社・電力・保険などは上げた日でした。3銘柄の押し下げが全体の下落幅を上回っており、日経平均だけでは市場の広がりを捉えきれません。
清水銀行の増配は業績予想の上方修正と合わせて確認し、KOAでは発表後の株価上昇によって予想利回りが下がった点を押さえたいところです。配当額、業績、株価、発表時刻を分けて見ることが、高配当株のニュースを自分の判断材料にする一歩になります。
本記事は2026年10月26日時点の情報を整理したもので、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。配当予想や業績予想は変更される場合があります。投資判断は、ご自身の責任で行ってください。
この記事の前提
本記事は、筆者が実際に行っている高配当株投資、配当金管理、株主優待利用の記録をもとに作成しています。記事内の数値や見解は、公開日または最終更新日時点の情報です。
出典・確認日
配当金や保有状況は、証券口座の入金履歴、資産管理シート、企業IR・公式資料などを確認して整理しています。確認日:2026年10月26日
投資助言ではありません
本記事は特定の銘柄の購入・売却を推奨するものではありません。投資判断は、ご自身のリスク許容度や資産状況を踏まえて行ってください。
運営者や情報の扱い方については、運営者情報、編集方針・情報の出典、プライバシーポリシー、お問い合わせをご確認ください。
ぺろり
地方在住の35歳会社員。妻と子どもの3人家族、住宅ローンあり、車2台必須の家計で高配当株投資を継続中。2025年の税引後年間配当は790,742円、2021年から2026年6月までの税引後受取配当は累計3,210,166円です。SBI証券・楽天証券の実入金データをもとに、毎月の配当実績、株主優待、配当管理アプリ、新NISAを実体験ベースで記録しています。
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