投資アプリ・管理ツール

シンプル配当管理を使ってみた|SBI・楽天CSV対応の無料アプリ

高配当株投資を続けていると、
「これまで実際にいくら配当金を受け取ったのか」を振り返りたくなることがあります。

私もこれまでExcelや配当管理アプリを使って配当金を管理してきましたが、
今回新しく「シンプル配当管理」という配当管理サービスを実際に使ってみました。

特に便利だったのが、
SBI証券・楽天証券の配当金CSVをそのまま取り込めることです。
複数年分の配当履歴を手入力する必要がなく、過去の配当実績を簡単に確認できました。

一方で、保有銘柄の登録や米国株の管理については、
実際に使ってみないと分からない注意点もありました。

この記事では、私自身の配当履歴や保有銘柄を登録して検証した結果をもとに、
便利だった点と気になった点を紹介します。

※本記事の内容は2026年9月時点の情報です。最新の仕様は公式サイトをご確認ください。

この記事の検証環境

  • 確認日:2026年9月6日〜9月12日
  • 利用環境:パソコンのWeb版(マイページ)とAndroid版アプリ
  • アプリのバージョン:Android版 v2.3.2
  • 端末・OS:Galaxy S25(Android)
  • 登録データ:配当履歴860件・登録銘柄43銘柄(SBI証券・楽天証券のCSVを取込)
  • 画面の数値:Web版で2026年9月12日に表示されたもの。為替はアプリ表示の1USD=154.04円(ECB参照レート・2026年9月11日時点)

※アプリは更新が頻繁なため、以降のバージョンでは画面や仕様が変わる可能性があります。

シンプル配当管理を実際に使ってみた結論

最初に結論から言うと、シンプル配当管理は
「これまで実際に受け取った配当金を振り返る」
という用途では、かなり使いやすいサービスだと感じました。

特にSBI証券・楽天証券の配当履歴をCSVからまとめて登録できるため、
投資期間が長い人ほどメリットが大きいと思います。

一方、現在保有している銘柄は基本的に手入力する必要があります。
さらに私のように米国株を多く保有している場合、
取得単価の入力方法にはかなり注意が必要でした。

項目評価実際に使った印象
配当CSV取込◎SBI・楽天から簡単に取込可能
過去の配当確認◎年別・月別・銘柄別で見やすい
銘柄別の履歴検索◎特定銘柄だけ簡単に確認できる
年間レポート◎配当実績を振り返りやすい
データの書き出し◎保有銘柄・配当履歴をエクスポート可能
対応端末◎iOS・Android・Web版で同期
料金◎完全無料・有料プランなし
広告◎PC・スマホともに確認できず
保有銘柄登録△基本的に手入力
証券会社別管理△SBI・楽天などを区別できない
株価の自動取得×仕様として行わない(後述)
米国株管理×取得単価の入力に注意

シンプル配当管理とは?

シンプル配当管理は、受け取った配当金を記録・分析できる配当管理サービスです。
運営は株式会社WEBRAL。

iOS版・Android版・Web版が用意されていて、
同じアカウントでログインすればデータは同期されます。

公式の料金ページでは
すべての機能が無料・有料プランも広告もなしと明記されています(2026年9月12日確認)。
私が使った範囲でも、Web版・アプリ版とも広告は表示されませんでした。

利用にはアカウント登録が必要ですが、
メールアドレスとパスワードを登録するだけなので複雑ではありません。

主な機能として、配当実績、配当履歴カレンダー、銘柄別利回り、
株主優待、長期投資、年間レポートなどがあります。

現在保有している株を見るだけではなく、
これまで受け取ってきた配当を振り返る機能が充実している
のが特徴だと感じました。

シンプル配当管理の使い方|配当CSVを取り込む手順

一番便利だと感じたのがCSV取込機能です。

実際に私が取り込んだときの流れを、そのまま手順にしておきます。
証券会社側でCSVを落として、シンプル配当管理に読ませるだけだから、慣れれば数分で終わります。

STEP0:配当金の受取方法が「株式数比例配分方式」か確認する

最初にここだけ確認しておいてください。

配当金の受取方法を「株式数比例配分方式」に設定していないと、
配当金が証券口座ではなく銀行振込や配当金領収証で支払われることになります。

この場合、証券会社の配当金明細にデータが残らないため、
そもそもCSVに出力されません。

設定は各証券会社の登録情報から確認できます。
NISAで非課税の恩恵を受けるためにも株式数比例配分方式が基本になるので、
まだの人はここから見直しておくと安心です。

STEP1:SBI証券で配当金CSVをダウンロードする

SBI証券の配当金・分配金履歴からCSVをダウンロードする画面
「口座管理」から配当金・分配金履歴へ。期間を指定すると右上に「CSVダウンロード」が表示される
  1. SBI証券にログインし、上部メニューの「口座管理」を開く
  2. ドロップダウンから「配当金・分配金履歴」をクリック
  3. 取得したい期間を指定して「照会」
  4. 履歴一覧の右上にある「CSVダウンロード」をクリック

ダウンロードされるファイル名は
DISTRIBUTION_20260906200744.csv
のように「DISTRIBUTION_ダウンロード日時」の形式になります。

なお「口座管理」→「My資産」ページの左上にある
「配当金・分配金履歴」ボタンからも同じ画面にたどり着けます。

ポイントは期間指定です。
過去の配当をまとめて振り返るのが目的なら、最初は遡れる最大期間で出力しておくのがおすすめ。
一度で全部出せない場合は年ごとに分けて出力し、順番に取り込んでいきます。

STEP2:楽天証券で配当金CSVをダウンロードする

楽天証券の配当・分配金画面からCSVで保存する手順
「マイメニュー」の入出金・振替から配当金・分配金・利金へ
  1. 楽天証券にログインし、上部メニューの「マイメニュー」を開く
  2. 「入出金・振替」カテゴリ内の「配当金・分配金・利金」を選ぶ
  3. 「今年」「昨年」または期間指定で、表示したい期間を選んで表示する
  4. 明細一覧の「CSVで保存」をクリック

ファイル名は
dividendlist_20260906.csv
のような形式です。
SBI証券の DISTRIBUTION_〜 とは名前が違うので、
両方まとめて落としても取り違える心配はありません。

STEP3:シンプル配当管理にCSVを取り込む

シンプル配当管理のCSV取込画面
証券会社を選んでCSVを読み込むだけ
  1. シンプル配当管理にログインし、「配当実績」ページを開く
  2. 画面右上の「CSV取込」をクリック
  3. 証券会社(SBI証券/楽天証券)を選ぶ
  4. ダウンロードしたCSVファイルを選択して取り込む

実際にやってみましたが、画面に書かれている手順どおりに操作するだけで、
特にエラーもなく取り込めました。

CSVは端末内・ブラウザ内で処理され、外部には送信されないと案内されています。
配当履歴という比較的センシティブなデータを扱うので、この点は安心材料でした。

現在対応しているのはSBI証券と楽天証券ですが、
その他の証券会社のCSVにも順次対応を進めているとのことです。

STEP4:取り込んだあとに確認すること

  • 件数が合っているか:CSVの行数と、登録された配当履歴の件数を照らし合わせる
  • 重複していないか:すでに登録済みの履歴と重なるデータは自動でスキップされます
  • 抜けている年がないか:期間を分けて出力した場合は取り込み漏れが起きやすいところ

重複が自動スキップされるので、
毎月・毎四半期に新しいCSVを追加していく運用でも二重登録の心配が少ない
のは地味に助かるポイントです。

投資歴が長いほどCSV取込のメリットが大きい

シンプル配当管理で確認した2020年から2026年の配当実績
2020年からの配当がCSV取込だけで一覧に

高配当株投資を何年も続けていると、
過去の配当履歴はかなりの件数になります。

私の場合も2020年から現在まで多くの配当を受け取っていますが、
それを1件ずつ手入力するのは現実的ではありません。

証券会社のCSVをそのまま取り込めることで、
配当管理アプリを使い始めるときの最大の壁の一つを突破している
と感じました。

私自身がこれまでに受け取った配当の記録は
【配当金実績】2021年から累計3,210,166円|2026年6月までの税引後記録
にまとめています。

取り込んだ配当履歴でできること

CSVを取り込んだ後は、
これまで受け取った配当をさまざまな角度から確認できます。

配当実績のダッシュボードで全体像がつかめる

シンプル配当管理の配当実績ダッシュボード
取得額ベース利回り・年間配当・累計受取配当・保有銘柄数と、その下に配当推移グラフが並ぶ

「配当実績」ページを開くと、まず4つの数字が並びます。

  • 取得額ベース利回り(年間配当(実績)÷ 取得金額)
  • 年間配当(実績)=直近12ヶ月の受取
  • 累計受取配当=これまでの記録の合計
  • 保有銘柄の登録数

私の場合は、取得額ベース利回り2.43%、直近12ヶ月の受取が172,157円、
累計受取配当が3,584,538円(860件の記録)、登録銘柄は43銘柄という表示になりました。

CSVを取り込むだけで、ここまで一気に出てきます。

その下には配当推移のグラフがあり、
2020年からの年別配当が銘柄ごとの積み上げ棒グラフで表示されます。

私の場合はアルトリア、アッヴィ、ARES CAPITAL、AT&T、ベライゾン、エクソンモービルといった
米国高配当株が色分けされて並び、
どの年にどの銘柄がどれだけ貢献したかが一目で分かります。

さらに下の「受取配当金」では、税引後の合計と銘柄別の構成比が円グラフで表示されます。

表示期間は「全期間/今年/去年」で切り替えられるので、
長期の積み上がりも直近の状況も追えます。

銘柄別にどれだけ受け取ったか分かる

シンプル配当管理の配当実績画面
銘柄別にこれまで受け取った配当が分かる

銘柄別の受取配当を見ると、
「これまでどの銘柄から多くの配当を受け取ってきたのか」が分かります。

現在の年間予想配当だけを見るのとは違い、
自分が実際に積み上げてきた配当金を確認できるのが面白いところです。

長期間保有している高配当株の場合、
「この銘柄から累計でこんなに受け取っていたのか」と気付くこともありました。

月別の配当もカレンダーで確認できる

シンプル配当管理の配当履歴カレンダー
月別の受取配当をカレンダーで確認できる

配当履歴カレンダーでは、各月の受取配当を確認できます。

高配当株投資では特定の月に配当が集中しやすいため、
自分の配当金がどの月に偏っているのかを確認するのにも便利です。

「配当の少ない月をもう少し増やしたい」という場合には、
今後の銘柄選びを考える材料にも使えそうです。

銘柄名から過去の配当履歴を検索できる

シンプル配当管理でヤマハ発動機の配当履歴を検索した画面
銘柄名で絞り込むとその銘柄の入金だけが並ぶ

使っている途中で、個人的にかなり便利だと感じた機能がありました。

受取配当履歴で銘柄名を入力すると、
その銘柄だけの配当履歴に絞り込めます。

例えば「ヤマハ」と入力すると、ヤマハ発動機について、
いつ受け取ったのか・どの口座種別だったのか・いくら受け取ったのか
をまとめて確認できました。

配当履歴が数百件まで増えてくると、
特定銘柄の過去の入金を探すだけでも大変です。

投資歴が長く、配当履歴が多い人ほど便利な機能だと思います。

年間配当レポートも充実している

シンプル配当管理の年間配当レポート
1年間の配当実績がまとめて確認できる
シンプル配当管理の年間配当レポートの銘柄別実績
前年との比較や銘柄別の実績も見られる

年間レポートでは、1年間の配当実績をまとめて確認できます。

年ごとの受取配当推移や前年との比較、月別の配当、銘柄別の実績などを確認できるため、
単純な記録というよりも
「自分の配当投資の成績表」
に近い印象です。

高配当株投資では、株価だけを見ていると成果が分かりにくいことがあります。

毎年の受取配当が少しずつ増えている様子を確認できるのは、
長期投資を続けるモチベーションにもなりそうです。

株主優待も円換算で記録できる

受け取った株主優待を、円換算の価値で記録する機能もあります。

年間の優待(実績)や、取得額ベースの優待利回りも確認できます。

高配当株と優待株を両方持っている人なら、
配当と優待を合わせた「実際のリターン」を振り返れるのは面白いところです。

実際に届いた優待は
【2026年7月】届いた株主優待2銘柄|日本製紙の家庭用品とTOKAIのQUOカード
で紹介しています。

マンスリーレポートがメールで届く

毎月、その月の受取配当をまとめたレポートが登録メールアドレスに届きます。

配信の停止・再開は「設定 > メール配信設定」から変更できます。

自分から見に行かなくても配当の積み上がりを確認できるので、
記録を続けるきっかけになりそうです。

アプリ版にはOCR入力もある

ここまではWeb版を中心に紹介してきましたが、
シンプル配当管理にはiOS版・Android版・Web版があります。

データは端末ではなくクラウドに保存されているため、
機種変更しても同じアカウントでログインすればそのまま引き継がれます。

入力はスマホ、じっくり分析はパソコンのWeb版、という使い方ができます。

アプリのOCR読み取りが便利そう

シンプル配当管理のOCR読み取り機能
配当金の詳細画面を撮るだけで入力欄に反映される

個人的に注目したのが、アプリのOCR読み取り機能です。

SBI証券の配当金「詳細」画面のスクリーンショットや写真から、
銘柄コード・受取日・受取金額(税引後)・口座種別
を自動で読み取って入力フォームに反映してくれます。

読み取りは端末内で処理され、画像が外部に送信されることはないと案内されています。

CSVが出せない証券会社の配当を記録したいときや、
スマホで届いた配当のお知らせをその場で登録したいときに便利そうです。

買い増し・売却したときは上書きする

保有株数や取得単価が変わった場合は、
銘柄の詳細画面の「編集」から、証券会社の残高画面に表示されている最新の値に上書きします。

全部売却した場合は銘柄を削除する形です。

取引のたびに履歴が積み上がるタイプではないので、
ここは自分で更新する運用が必要だと覚えておくとよさそうです。

取得額ベース利回りの意味を正しく理解する

シンプル配当管理を使っていて、
一番理解に時間がかかったのが「取得額ベース利回り」です。

ここは公式に計算方法の説明があったので、先に整理しておきます。

計算式は「直近12ヶ月の受取実績 ÷ 取得金額」

取得額ベース利回り = 記録した受取配当の直近12ヶ月実績 ÷(取得単価 × 保有株数)

ポイントは2つあります。

1つ目は、分子が会社発表の予想配当ではなく、自分が実際に受け取った直近12ヶ月の実績
だということ。

2つ目は、分母が現在の株価ではなく自分の取得金額だということです。

一般的な株情報サイトで見る「予想配当利回り」は
「1株あたり予想配当 ÷ 現在株価」なので、分子も分母も別物になります。

そもそも株価は自動取得されない

ここが分かると腑に落ちるのですが、
シンプル配当管理は株価などの市場データの取得・表示を行いません。

保有銘柄も受取配当も、すべて自分で入力したデータをもとに管理する仕組みです。

公式サイトにも
「株価データの取得・配信は行わないため、現在株価ベースの利回りは表示しません」
と明記されています(2026年9月12日確認)。

つまり取得額ベース利回りは不足している機能ではなく、
「実際に受け取った配当」を軸に据えるという設計思想なんですね。

高配当株投資で言うところの
YOC(Yield on Cost/取得価格に対する利回り)
に近い考え方です。

長く持つほど数字が伸びていくので、
長期保有のモチベーションにつながる指標とも言えます。

※Google Playのアプリ説明には「株価は自動で更新されます」という記載が残っていますが、公式サイトでは取得・配信を行わないと明記されており、私が2026年9月に使った範囲でも株価の表示はありませんでした。ストアの説明文は更新が追いついていない可能性があります。

ヒューリックは1.24%

シンプル配当管理に登録したヒューリックの取得額ベース利回り
取得金額565,500円・直近12ヶ月7,036円で1.24%

私が登録したヒューリックでは、
取得金額565,500円に対して直近12ヶ月の受取実績が7,036円となっていました。

計算すると、

7,036円 ÷ 565,500円 × 100 ≒ 1.24%

となり、画面に表示されている1.24%と一致します。

ただし、この数字は現在の株価や
会社が発表している年間予想配当から計算された利回りではありません。

ヤマハ発動機は10.44%

シンプル配当管理のヤマハ発動機の詳細画面
取得金額98,600円・直近12ヶ月10,290円で10.44%

一方、ヤマハ発動機では取得額ベース利回りが
10.44%になりました。

画面上では、取得金額98,600円、直近12ヶ月の受取実績10,290円となっています。

計算すると、

10,290円 ÷ 98,600円 × 100 ≒ 10.44%

となり、こちらも表示上の計算は合っています。

さらに受取配当履歴を確認すると、
ヤマハ発動機では以下の配当が表示されていました。

受取日口座金額
2026/9/4特定預り1,993円
2026/9/4NISA預り(成長投資枠)7,500円
2026/3/26特定預り797円
2025/9/5特定預り1,993円

履歴は4件ありますが、上の3件を合計すると10,290円となり、
表示されている年間配当(実績)と一致します。

2025年9月5日の1,993円は含まれていません。

これがまさに「直近12ヶ月」という条件です。

1年より前の配当は年間配当(実績)に入らないため、
同じ銘柄でも、確認するタイミングによって利回りの表示が変わります。

ここは知らないと戸惑うところだと思います。

また、この10,290円には特定預りだけでなくNISA預りの配当も含まれています。

一方、今回確認した保有情報は「特定預り100株」です。

そのため、
同じ銘柄を複数の口座種別で保有している場合は、
取得額ベース利回りを見る際に注意が必要

だと感じました。

一般的な「配当利回り」とは別物

ここは特に注意したいところです。

シンプル配当管理に「10.44%」と表示されたからといって、
ヤマハ発動機の現在の配当利回りが10.44%という意味ではありません。

登録されている取得金額と配当実績をもとに表示される数字なので、
保有状況や配当履歴の登録状況によって大きく変わります。

一般的な株情報サイトなどで見る予想配当利回りと
同じ感覚で見ると、数字を誤解しやすい部分です。

取得額ベースの利回りと一般的な配当利回りの違いは
現在の配当利回りと取得利回りの違い|保有株の実データで分かった使い分け
で詳しく整理しています。

同じ銘柄を複数登録した場合も少し分かりにくい

シンプル配当管理でヒューリックを2件登録した一覧
同じ銘柄を別の取得単価で登録すると2行に分かれて表示される

シンプル配当管理では、同じ銘柄を複数登録すること自体は可能です。

実際にヒューリックを別々の取得単価で登録すると、
それぞれ別の保有情報として表示されます。

ただし、配当履歴とそれぞれの保有情報が
どのように対応しているのかは、画面を見ただけでは少し分かりにくいと感じました。

そのため、取得額ベース利回りは
参考値として見るくらいが使いやすいと思います。

使ってみて気になった点

保有銘柄は手入力が必要

シンプル配当管理の保有銘柄追加画面
保有数・取得単価・通貨・口座種別などを手入力する

配当履歴をCSVから簡単に取り込める一方で、
現在の保有銘柄は基本的に手入力する必要があります。

入力する項目には、
保有数、取得単価、通貨、取引区分、口座種別、資産クラスなどがあります。

保有銘柄が数銘柄程度なら問題ありませんが、
数十銘柄を保有している場合はかなり手間がかかります。

私の場合も、
配当履歴は簡単に取り込めたものの、
保有銘柄の手入力が次の大きな壁になりました。

米国株の取得単価は円換算が必要

シンプル配当管理のARCC登録画面
通貨にUSDを選んで取得単価をそのまま入力した

私がメインの配当管理として使わないと判断した最大の理由が、米国株の登録です。

ARCC(ARES CAPITAL CORP)を例にします。

証券会社側で確認したARCCの保有数と取得単価
証券会社側では260株・取得単価13.1029ドル・評価額788,490円

証券会社側では、ARCCを260株・取得単価13.1029ドルで保有しています。
現在の評価額は78万円ほどです。

この数字をそのまま入力し、通貨も「USD」を選択して登録しました。

シンプル配当管理でARCCの取得額ベース利回りが異常値になった画面
取得単価がドルではなく円として扱われている

ところが登録後の詳細画面を見ると、こうなりました。

保有数260株
取得単価¥13
取得金額¥3,406
年間配当(実績)¥54,895
取得額ベース利回り1611.36%

取得単価が「13ドル」ではなく「13円」として扱われてしまっています。

証券会社側では78万円ほどで評価されている保有分が、
アプリ上では取得金額3,406円の銘柄になってしまうわけです。

配当は円換算されるのに、取得単価はされない

なぜこんな数字になるのか、最初は分かりませんでした。

配当実績のページをよく見ると、こんな注記があります。

USDは1USD=154.04円(ECB参照レート・2026/9/11時点)で概算換算しています

つまりドル建ての配当金は、自動で円換算されているんですね。

実際、ARCCの年間配当(実績)は54,895円と円ベースで表示されています。

一方、取得金額は3,406円。

ここでもう一度、計算式を思い出してみます。

取得額ベース利回り = 直近12ヶ月の受取実績 ÷ 取得金額

分子(配当)は円換算される
分母(取得金額)はドルの数値がそのまま円として扱われる

分子だけが約154倍のスケールになり、分母はドルのまま。

その結果、利回りが1600%を超えるという、現実にはあり得ない数字になったわけです。

54,895円 ÷ 3,406円 で計算すると、確かに1611%前後になります。

不具合というより、通貨の扱いが分子と分母で揃っていないのが原因だと考えられます。

円換算した取得単価を入力すると概ね正しい数値になります。

ARCCの場合、取得単価13.1029ドルを1ドル154.04円で換算すると1株あたり約2,018円。
260株では取得金額が約52万円となり、
取得額ベース利回りは10%台に収まる計算です。

米国株を長く持っている人なら、この水準のほうが実感に近いはずです。

ただし米国株を何十銘柄も保有している場合、
すべて自分で円換算して入力するのはかなり大変です。

しかも為替は日々動くので、どの時点のレートで換算するかという問題も出てきます。

私は米国株の保有数が多いため、
この段階で米国株をすべて登録するのは断念しました。

配当側は自動で円換算できているので、
取得単価も同じように扱えるようになれば一気に使いやすくなると思います。

証券会社ごとに保有株を区別できない

もう一つ気になったのが、証券会社ごとの管理です。

シンプル配当管理では
「特定預り」「NISA預り(成長投資枠)」などの口座種別は登録できます。

一方で、保有情報を入力するときに
「SBI証券」「楽天証券」といった証券会社を登録する項目はありません。

同じ銘柄を複数登録すること自体はできますが、
一覧画面や詳細画面を開いても、
それがSBI証券の保有分なのか楽天証券の保有分なのか判断できません。

SBI証券と楽天証券の両方で同じ株を保有している場合や、
家族それぞれの保有分を分けて管理したい場合には、少し使いにくいと感じました。

銘柄検索で出てこない銘柄もある

シンプル配当管理で銘柄コード1555を検索した画面
一致する銘柄がありませんと表示される

一部のETFなどでは、銘柄コードを入力しても候補が表示されないケースがありました。

例えば「1555」を入力すると、
「一致する銘柄がありません」と表示されました。

ただし、「未登録の銘柄を入力する」というボタンが用意されているため、
検索に出てこない=登録できないという意味ではありません。

銘柄マスタに登録されていない銘柄については、自分で手動登録する形になります。

そのため「完全非対応」というより、
一部の銘柄では登録時の手間が増えると考えた方が正確です。

シンプル配当管理は安全?運営元と料金を確認

配当履歴を預けるサービスなので、運営元とデータの扱いは確認しておきたいところです。

運営は株式会社WEBRAL

シンプル配当管理を運営しているのは株式会社WEBRALです。

公式の運営者情報ページには、次のとおり事業者情報が公開されています(2026年9月12日確認)。

会社名株式会社WEBRAL(WEBRAL, K.K.)
代表者戸張 竜馬
所在地〒101-0025 東京都千代田区神田佐久間町一丁目8番4号 アルテール秋葉原708
設立2016年8月19日
事業内容個人投資家向けアプリケーションの企画・開発・運営

プライバシーポリシー、利用規約、お問い合わせ窓口も整備されており、
運営元が分からないまま使うことになるサービスではありません。

運営方針としても、短期売買向けの煽り情報や投機的なコンテンツは扱わないこと、
口座連携を求めず手動入力に徹すること、
配当管理に必要な機能だけを作り込むことが明記されています。
実際に使った印象とも一致していました。

詳しくは公式の運営者情報・プライバシーポリシー・利用規約をご確認ください。

証券口座のログイン情報は預けない仕組み

プライバシーポリシーでは、収集する情報が明記されています。

  • アカウント情報(メールアドレス・パスワードは暗号化して保存)
  • 自分で入力した保有銘柄の情報(銘柄名・保有数・取得価格など)
  • 自分で入力した配当の受取記録

そのうえで、証券会社のログイン情報(ID・パスワード)は収集も保存もしない
と明記されています。

データはGoogle Firebase(Firestore)に保存され、通信はHTTPSで暗号化。
データベースへのアクセスはFirebaseのセキュリティルールで保護されている、という説明です。

証券会社と口座連携するタイプのサービスに抵抗がある人にとっては、
手入力だからこそ安心できるという見方もできると思います。

広告トラッキングはしない方針

アクセス解析にはGoogle Analytics for Firebase(GA4)が使われていますが、
プライバシーポリシーには次のように書かれています。

  • 広告配信や他社サービスをまたいだトラッキングは行わない
  • 広告識別子(IDFA)は収集しない
  • そのためiOSのトラッキング許可ダイアログも表示されない

広告が表示されないだけでなく、広告のためのデータ収集もしない方針
というのは、無料サービスとしてはかなり明確な立場だと感じました。

退会するとデータは完全に削除される

アカウントはいつでも削除でき、削除時には保有銘柄情報や配当履歴など
保存されているデータがすべて削除されると説明されています。

さらに保有銘柄・配当履歴はエクスポートもできます。

いつでも持ち出せて、いつでも消せる。

長く使う配当管理サービスとしては、ここがはっきりしているのは安心材料です。

料金は完全無料(有料プランなし)

公式の料金ページでは、
記録機能・グラフ・取得額ベース利回り・CSV取込・年間配当レポート・Web版との同期まで、
すべての機能が無料と明記されています(2026年9月12日確認)。

有料プランも広告もない、という方針です。

どうやって運営を維持していくのかという点まで踏み込んだ説明は見当たりませんでしたが、
少なくとも「あとから課金される」「知らないうちに広告が入る」といった
不安を煽るタイプのサービスではなさそうです。

他の配当管理アプリとの違いを比較

私は他の配当管理アプリも使っているので、ざっくり違いを整理しておきます。

結論から言うと、シンプル配当管理は
「これまで実際にいくら配当を受け取ったのか」を振り返る用途に強いサービスです。

一方で、ハイトンや配当管理といったアプリは、
今の保有銘柄をもとにこれから受け取る予想配当を管理する方向に寄っています。

主要な配当管理アプリの比較表

項目シンプル配当管理配当管理ハイトン配当キング
得意なこと過去の配当実績の振り返り予想配当と資産の可視化予想配当と資産の可視化配当管理+多彩な銘柄・市場情報
配当CSV取込○ SBI・楽天
(他社も順次対応予定)
×
(CSV取込は保有銘柄のみ)
×
(CSV取込は保有銘柄のみ)
有料プランのみ
(Moneytree経由でSBI・楽天などと口座連携)
株価の自動取得なし(仕様)あり(評価額・時価ベースのグラフを表示)あり(評価額・買い時アラート)あり(取得価格と現在株価を切替)
保有銘柄の登録手入力手入力+CSV取込
(SBI・楽天・マネックス・松井・野村・三菱UFJeスマート)
手入力+CSV取込
(登録は簡単)
手入力
(有料プランはMoneytree連携で自動取得)
証券会社別の管理×(口座種別のみ)○(最大7つの口座で管理)○(証券会社・家族用・NISA用でグループ分け)○(証券会社ごとに表示を切替)
対応資産日本株・米国株ほか
(米国株は入力に注意)
日本株・米国株・投資信託個別株・ETF・投信・債券・暗号資産・貴金属日本株・米国株・投資信託・暗号資産ほか
提供形態iOS・Android・Web版スマホアプリスマホアプリスマホアプリ
料金完全無料・広告なし
(有料プランなしと公式明記)
無料・広告あり
(iOS版に月額280円のプレミアム表示)
無料・広告あり
(スマートプラン 月額280円/年2,800円)
無料・広告あり
(アプリ内課金あり)

※シンプル配当管理以外の3アプリは、App Store・Google Playの公式ページおよび各公式サイトの表記(2026年9月時点)と、私自身の利用をもとに整理したものです。料金・広告・対応機能はアップデートで変わる可能性があるため、最新の情報は各ストアでご確認ください。

過去を振り返るか、これからを管理するかで選ぶ

比べてみて分かりやすかったのが証券会社別の管理です。

ハイトンは「SBI証券」「楽天証券」「家族用」「NISA用」のように
グループを分けて管理できますが、シンプル配当管理は口座種別しか登録できません。

もう一つ大きかったのがCSV取込の中身です。

配当管理やハイトンにもCSV取込はありますが、
取り込めるのは保有銘柄で、受け取った配当の履歴ではありません。

配当キングは有料プランに入ればMoneytree経由でSBI証券・楽天証券などと口座連携でき、
保有銘柄と配当をまとめて取得できますが、無料のままでは使えません。

※配当キングはPC版のStockClubと連携すれば、無料プランでも保有銘柄のCSV取り込みが使えます。こちらも対象は保有銘柄で、配当履歴ではありません。

つまり過去の配当履歴を無料でまとめて取り込めるのは、今回比べた中ではシンプル配当管理だけでした。

対応しているのはSBI証券と楽天証券の2社ですが、
高配当株投資をしている日本の個人投資家なら、この2社をメインにしている人はかなり多いはず。

そう考えると、「この2社だけで十分」という人も多いと思います。

そのため「どちらが上か」というより、
過去の配当実績を見るのか、これからの配当を管理するのか
で選ぶのが分かりやすいです。

私のように両方気になる場合は、
過去の振り返り=シンプル配当管理、現在のポートフォリオ=別アプリ
と役割で使い分けるのが現実的だと感じました。

他の配当管理アプリの使い勝手は
配当管理アプリ3選|ハイトン・配当キングはどっち?実際に使って比較
で詳しく比較しています。

シンプル配当管理がおすすめな人

おすすめできる人

  • SBI証券・楽天証券を利用している人
  • 高配当株投資を数年以上続けている人
  • 過去の配当実績を振り返りたい人
  • 月別・年間・銘柄別に配当を分析したい人
  • 日本株を中心に投資している人
  • 証券口座と連携させずに配当を管理したい人
  • 無料・広告なしで配当を管理したい人

現状ではおすすめしにくい人

  • 米国株を多数保有している人
  • 複数の証券会社で同じ銘柄を保有している人
  • 証券会社ごとに保有株を細かく管理したい人
  • 将来の予想配当を中心に管理したい人
  • 現在株価や評価損益も一緒に見たい人

最後の2つは弱点というより方向性の違いです。

シンプル配当管理は株価データを扱わない設計なので、
「これから」の管理をしたい人は別のアプリを選ぶほうが早いと思います。

まとめ|過去の配当を振り返る用途ならかなり便利

シンプル配当管理を実際に使って一番便利だと感じたのは、
SBI証券・楽天証券のCSVから過去の配当履歴を簡単に取り込めることでした。

投資期間が長くなるほど配当履歴は増えていきますが、
それを手入力せず年間・月別・銘柄別に確認できるのはかなり便利です。

特に、銘柄名から過去の配当履歴を検索できる機能や年間レポートは、
これまでの高配当株投資を振り返るのに役立ちました。

一方、保有銘柄は手入力が必要で、
米国株の取得単価や証券会社別の管理など、
現在のポートフォリオを細かく管理する用途では改善してほしい点もあります。

私自身は米国株を多く保有しているため、
現状ではシンプル配当管理をメインの配当管理サービスとして使う予定はありません。

ただし、
「過去に受け取った配当をまとめて見たい」
という目的に絞れば、
完全無料・広告なしでここまで確認できるのは大きな魅力です。

データのエクスポートもできるので、
まず試してみて合わなければ抜けるという使い方がしやすいのもいいところ。

今後、米国株の取得単価入力や証券会社別の管理などが改善されれば、
さらに使いやすい配当管理サービスになりそうです。

シンプル配当管理に関するよくある質問

シンプル配当管理は無料ですか?

すべての機能が無料で、有料プランも広告もないと公式の料金ページに明記されています(2026年9月12日確認)。
私が確認した時点でも、Web版・アプリ版ともに広告は表示されませんでした。

SBI証券・楽天証券の配当を取り込めますか?

SBI証券・楽天証券の配当金・分配金CSVを読み込んで、配当履歴をまとめて登録できます。

実際に取り込みましたが、特にエラーなく登録できました。
登録済みの履歴と重複する分は自動でスキップされます。

株価は自動で取得されますか?

いいえ。株価などの市場データの取得・表示は行われません。

保有銘柄・受取配当ともに、自分で入力したデータをもとに管理する仕組みです。
そのため評価損益や、現在株価ベースの配当利回りは表示されません。

米国株も管理できますか?

米国株自体は登録できます。ドル建ての配当金は、ECB参照レートをもとに自動で円換算されます。

ただし、私がUSD建ての取得単価をそのまま入力したところ、
取得金額はドルの数値がそのまま円として扱われました。

その結果、取得額ベース利回りが1600%を超える表示になっています。
取得単価は自分で円換算して入力する必要があるため、
米国株を多く保有している場合は現状では登録の手間が大きいと感じます。

シンプル配当管理は安全に使えますか?

証券会社のログイン情報は収集・保存しないと明記されています。

入力したデータはFirebaseの暗号化されたデータベースに保存され、
本人のみアクセスできる仕組みです。
CSVも端末内・ブラウザ内で処理され、外部には送信されないと案内されています。

機種変更してもデータは残りますか?

データは端末ではなくクラウドに保存されているため、
新しい端末で同じアカウントでログインすれば引き継がれます。

登録したデータを書き出すことはできますか?

保有銘柄・配当履歴ともにエクスポートできます。

アカウントを削除すれば、保存されているデータもすべて削除されます。

出典・参考

本記事は、以下の公式情報と私自身の利用(2026年9月6日〜9月12日)をもとに作成しています。

シンプル配当管理(株式会社WEBRAL)

比較した配当管理アプリ

※各サービスの料金・機能・対応証券会社は変更される場合があります。最新の情報は各公式ページをご確認ください。本記事は特定の金融商品やサービスの利用を勧めるものではなく、投資の判断はご自身の責任でお願いします。

この記事の前提

本記事は、筆者が実際に行っている高配当株投資、配当金管理、株主優待利用の記録をもとに作成しています。記事内の数値や見解は、公開日または最終更新日時点の情報です。

出典・確認日

配当金や保有状況は、証券口座の入金履歴、資産管理シート、企業IR・公式資料などを確認して整理しています。確認日:2026年9月13日

投資助言ではありません

本記事は特定の銘柄の購入・売却を推奨するものではありません。投資判断は、ご自身のリスク許容度や資産状況を踏まえて行ってください。

運営者や情報の扱い方については、運営者情報、編集方針・情報の出典、プライバシーポリシー、お問い合わせをご確認ください。

  • この記事を書いた人

ぺろり

地方在住の35歳会社員。妻と子どもの3人家族、住宅ローンあり、車2台必須の家計で高配当株投資を継続中。2025年の税引後年間配当は790,742円、2021年から2026年6月までの税引後受取配当は累計3,210,166円です。SBI証券・楽天証券の実入金データをもとに、毎月の配当実績、株主優待、配当管理アプリ、新NISAを実体験ベースで記録しています。

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